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母の旅立ち、私の見送りへの道 入院編⑤ 2/20~2/22 (せん妄状態にあると告知) 第18回/全35回
この記事は母が旅立つまでの道のり、私が母を見送るまでの道のりを綴ったものです。
入院生活も終盤に突入。母との意思疎通は難しく、医師からもせん妄状態にあることを告げられる。さらにはあと数週間単位で…というレベルにまで来てしまった。私としてはとにかく暑がるので氷を食べさせたり、額にタオルを置いたりする事、さらには脚のマッサージくらいしか出来なくなっていく。母の容態が悪化していくのは見て取れるし、心理的にも揺さぶられる時期だったと思う。
2月20日 火 S病院 入院22日目【体温調節が出来ないのか、とにかく暑がる】
10:00
ケアマネージャーYさん自宅に来訪。
母の介護保険証の写真を撮ってもらう。
これで介護レンタル、訪問入浴などの使用料金等が確定するとの事。
13:30
入室(直前にお風呂に入っていたらしい)
13:40
眠る
14:40
暑がる、氷を食す
15:00
ポカリスエット少量飲む
15:30
氷とポカリスエット飲む
15:40
脚のマッサージ
16:00
吐き気止め入れてもらう
16:15
退出
【2/20補足】
この日は午前の仕事を休む。
ちょっと身体的な疲労がピーク(仕事、家事、病院通い)だったのだが、午前中にケアマネのYさんから電話があって介護保険証の写真の件で来訪してもらうことが出来た。ちょうど良かったのかも…。
母は昨日ほど眠り続ける感じは無いものの、とにかく暑がって氷や水を欲することが多い状態。もう体温調節が上手く出来ていない様子が見て取れて、暑がらない時は眠っている時だけという印象。
とにかく暑がり方は半端なく、着ているものを全て脱ごうとするくらい。
会話もままならず、母の意図が上手く私に伝わらない時もあって、ちょっとイラつき気味になっている。色々ともどかしい事が多くなってきたな。
2/21 木 S病院 入院23日目【せん妄状態にあるとの告知】
13:30
入室(直前にお風呂に入っていたらしい)
13:40
暑さ訴える。
水を飲ませ、額に濡れタオルを乗せて暑さ対策。
13:50
脚マッサージ
14:00
眠る
14:20
担当医(T先生)から状況説明。
母はすでにせん妄状態である事と、母の今後についてのお話しあり
15:00
歯科検診。
口腔内ケア不足として看護師さんが歯科医を呼んでくれた。
口内の保湿など、ケアの仕方を教わる。
16:00
退出
【2/21補足】
担当医(T先生)からのお話しでは昨夜から今朝にかけてせん妄状態となり、母はかなりの混乱状態だったとの事。終始寝ているので昼と夜の区別がつかないので、昼はなるべく起きるようにして、夜に良く寝れる様な感じで点滴を入れるとの事。
ただ余命に関しては、あと1か月は無理、数週間くらいで…という通告を受ける。また心電図を装着してモニタリング(ナースステーション内で)するとの事も説明を受けた。
昨日すでにせん妄に近い状態ではないか?と思っていたので、担当医からせん妄状態にあると告げられても驚きはしなかった。ただ余命は週間単位と言われて、いよいよ覚悟を決める時が来た。T先生はやんわりと言ってくれたが、私の感覚では今週か今月いっぱいまでで終わってしまうような気がする。
2/22 木 S病院 入院24日目【明日の夜の付き添いを打診される】
13:30
入室
13:40
ポカリスエット少量飲む
13:50
暑さ訴えて暴れる、氷をかじらせて落ち着かせる
14:00
眠る…
14:15
担当医(T先生)、担当看護師(Sさん)と面談。
今後の方針の説明と確認、さらに明日2/23金で付き添い(病室お泊り)を打診されて承諾する
15:15
暑さ訴え、苦しがる
15:30
看護師さんによる清拭
16:00
点滴を再開したのを見届けて、退出
【2/22補足】
昨日の説明通り心電図(モニターはナースステーションで)が取り付けられている。
担当医と担当看護師の説明では金曜夜が担当看護師(Sさん)が夜勤、土曜日の昼勤は担当医(T先生)が居るので連携が取れるので安心して付き添ってくださいとの事。今回の付き添いはそろそろだから…という訳ではなく、担当医師と担当看護師による心遣いというニュアンスのようだ。その提案を有難く受け入れて明日のお泊りが決定する。
担当看護師(Sさん)の話によれば、母は以前私の付き添い(お泊り)の話をした時には賛成したという(何時くらいの時期の話かは分からない)。まあ母もそう言うっているし、私自身もそれは歓迎なので有難い話だと思う。
また母は以前にせん妄状態の説明も受けて、そんな混乱状態の姿を私には見られたくないとも話したそうだ。でもそんな状態でも母の側にいることが大事だと思うし、どんな状況、どんな結果になっても受け入れる覚悟はしているつもりだけど…。
【2/20~2/22 まとめ】
暑がったり、せん妄状態が見て取れるようになり、とにかく苦しむ母の姿を見続ける事になる。本当に薬が効いて眠っている状態が母にとって一番苦しまずに済む状態のようにも見えた。
この時期になると母はイラつく感じを見せたり、異常に暑がったりの症状を見せていて、これを私が独自に調べたところせん妄と同じような状況であることが分かった。なので医師からせん妄状態にあるという告知も「そうでしょうね」という感じで受け入れたし、何となくではあるが最期が近いというのも理解していたつもり。
ただ医師から改めて数週間単位で…と言われた時には「ああ、ついに来たか」と思わざるを得なかった。
また昼に私が訪れた際は、眠っている事が多かったせいもあって混乱している様子は見られなかったが。看護師さんのお話しでは夜に昼夜の区別がつかずに結構な混乱状態になっていたとの事。少し暴れたり、食器や卓上の時計に噛みついたり…など(これをせん妄状態と言うのかどうかは分からないが)していたらしい。
結局私はこの混乱している状況を見ないまま終わるのだが、もしかしたら母は私には混乱している様子を見せたくないという思いが強かったのかもしれない…。
【注意事項】
この記事を書いている私は医療に関しては素人なので記事の中で間違った認識、表現、名称を記述している可能性は高いです。さらに一部で感情論に走っている面もあると思いますが、なにとぞご理解と温かい目で見て頂けるとありがたいです。