路上の交流
旅先の市場は私にとって大体おもしろい。
その国の人々の生活や文化が垣間見れたり、現地の人との交流が生まれたりするからだ。
アルメニアに到着したその日にすぐ「この国好きそう」を予感をさせてくれたのは、そんなマーケットの人たちだった。
エレバン中心地からはやや離れた私の滞在エリアには、規模は大きくはないが市場的な感じで野菜やフルーツ、ハーブ、卵なんかを売るような店が並ぶ通りがあり、滞在中よくお世話になった。時にはペットボトル入りの手作りワイン(アルメニアはワインも有名)を、地方から売りに来る人もいた。
路上型以外にも、いわゆるスーパーではない八百屋さん的な小さなベジタブル・フルーツショップがとても多く、日本では考えられないような価格でさまざまな種類の野菜やフルーツを買うことができた。
こういう野菜たちの表示価格は、基本的には1kgあたりの値段。鮮度の落ちたものは安く売られたりしていた。買う側はほしい分だけの商品を袋に入れて店員さんに渡すと、重量から料金を計算してくれる。私はいつもちょこちょこ買っていたけれど、現地の方の場合は結構な量の野菜や果物を一気に買っていくことが多いよう。
海外あるあるだけど、値段表示されてないものも多い。一応値段を聞いてみたりしながら、挨拶の仕方など簡単なアルメニア語表現について教えてもらうこともあった。
一人だし節約もあってちょこ買いしてたとき、大きいお札か僅かな小銭しかなかったら「いいよいいよー」って価格より大分安い小銭のみで買わせていただいたこともあった。そんな日々の中で、なんとなくお互いに顔を覚えていく(名前を覚えてくださった方もいた)。
同じ店員さんでもすごいフレンドリーなときと、超まあまあなときがあったり。そんな自分に素直な感じもいいなと思った。