この世界にはまぎれもなく天才がいて、イザイもそのひとりであることに異論はないだろう。無伴奏ヴァイオリン・ソナタ。もしもヴァイオリンを始めた幼い頃に出逢っていたらヴァイオリニストを志したかもしれない。生き方を変えるには出逢うのが遅すぎたがイザイは私の人生に寄り添い続けてくれている。
ダヴィンチが描いたヨハネのような不敵な笑みが漏れるAugustin Hadelichの至高の業。天才にとってこの楽曲は奏でる愉しみしかないのだろうと思わされる。もはや羨望など無為に思えてくる、ただただ清々しいまでの爽快な憧憬。尊き才。https://youtu.be/qwURbkxB4SU