ゲームブック雛壇に咲く一輪の花 今日は3月3日、女の子の健やかな成長を祈る雛祭りの日。雛壇に色とりどりの雛人形が飾られています。男雛、女雛、三人官女、五人囃子、随身、仕丁。君はその中でひときわ美しい女雛です。そんな君は、毎年雛祭りの日は家族の誰かに持ち出されて部屋のどこかで飾られ
ゲームブックFriday the 13th: ~魔のマンション~ 君の名はジェイソン。その名を聞いた者を震え上がらせる、悪魔のような殺人鬼である。今日は13日の金曜日。英語圏、ドイツ、フランスなどで不吉な日とされており、君が唯一活発に行動する日でもある。今宵も君は、クリスタル湖
ゲームブック闘技王 今、君の前に世界有数の剣闘士たちが集まってくる、世界最大の円形闘技場の巨大な門がそびえ立っている。まるで「引き返せ!」と門から声が聞こえてきそうなほどの威圧感をものともせず、君はゆっくりと近づいていく。門の両側には皮の鎧を身にまとい、右手に背よりも長い槍を持っ
ゲームブックゴブリンクエスト 春の暖かな日差しが降り注ぐ昼下がりに、君はバスケットに入れた焼きたてのパン6つを隣村に住む祖母に持っていくように母から頼まれた。孫娘の君はリリンダ村を出て、のどかな田園風景の中、久しぶりに会う祖母の笑顔を想像しながら歩く。夕方になると薄暗くなる深い木
ゲームブック座敷わらしが見てる 座敷わらしは主に東北地方に古くから伝えられる、座敷または蔵に住む子供の姿をした妖怪、または精霊。見た者に幸運が訪れ、住む家に富をもたらすなどの伝承がある。地域によっては妖怪、幽霊、精霊などとされ、さまざまな超常現象を伴う存在である。また、悪戯好きで
ゲームブックGとの戦い 学校から帰ってきた僕は玄関のドアを開ける。すると、母さんが玄関の前でハエ叩きを片手に凄まじい形相で立っていた!僕の帰りをまだかまだかと待ち構えていたかのように。「な、何かあったの?」僕は何となくわかっていたけれど、驚いたような顔をしてとりあえず聞いてみる。
ゲームブック妖怪村・鳥王の島・ゴーリキの要塞 王鬼にさらわれた妹を救出するため、呪文使いの君は妖怪村を目指す。得意の呪文で困難を切り抜け、妖怪村まで辿り着けるだろうか?君は今、ジャーハンの森の奥地にある妖怪村を目指している。テントの中で朝の食事をした。食料1減らし、精神力4増やす
ゲームブック鳥王の島 大海原に浮かぶ鳥王の島と呼ばれる絶海の孤島には、鳥王という空を飛ぶ生き物の王が、使いの大鷲に世界中の男を連れ去らせているという。父が出勤するために自転車で家を出た少し後、近所の人が慌てた様子で家に駆け込んできて、怪物のような鳥が父の両肩を鷲掴みにして連れ去っ
ゲームブック防空壕の奥深くには 僕の家の裏には山があって、そこには洞窟のような横穴が開いているんだ。どうやら戦時中に空襲から逃れるために使われていた防空壕というものらしいんだけど、いつも少しだけ中に入って、それ以上は怖くて、奥がどうなっているのか確かめられずにいた。防空壕のことを
ゲームブックスゴロクゲーム 時は西暦3012年、人類はロボットに支配されていた。やがて、脳を機械に換えて従わせるため、ハンターと呼ばれるロボットたちによる人間狩りが行われるようになった。君はそんな捕らえられた100人の中の一人だ。人々は老若男女さまざまだが、子供の姿は見当たらない
ゲームブック盗賊都市バングボーン 君は立派な魔法使いを目指して修練を続ける青年ロデム。憧れの高名な魔法使いシャレルの初の弟子になるために課された3つの試練。その1つ目は、クレメントの森をたった一人で抜けること。これまで多くの弟子入り志願者が挑んだが誰一人突破できず、ほとんどが途中
ゲームブックカカオとチヨコ 俺の名前は加加男(かかお)。付き合い始めてもう3年以上になる2つ年下の彼女がいる。けれど、一度もバレンタインにチョコをもらったことがない。彼女の千恵子(ちよこ)は、バレンタインにチョコをあげるのはもちろんのこと、それについての話をすることさえ避けている
ゲームブックゾンビ館の財宝MAX ゾンビ館はまだ遠い。その館には、どこからか溢れ出てきたゾンビどもに守られた莫大な財宝が眠っているという。これまで一攫千金を夢見た者たちが財宝を求めて館に侵入したが、一人として生きて帰ってはこなかったと聞く。それどころか、侵入を諦めて逃げ帰った者の
今日からXで #SゲームブッカーのKindle本最初の140文字紹介 のハッシュタグをつけたポストにタイトルも含めてコメントしていこうと思います。140でどれぐらい紹介できるか少しワクワクしています。たまにこちらでも呟いていきます。
短編小説集愛ランド 黒いサンタ 赤い服のサンタさんが世界中の子供たちに素敵な夢とプレゼントを贈り、大活躍している陰で、いつの頃からか黒い服のサンタ、自称「黒いサンタ」が子供たちに悪夢と嫌がるようなプレゼントを贈り、大の嫌われ者になっていた。誰も履くことができないような特大の黒い靴
ゲームブックお笑いオーディション 君は無名の芸人。だが、今日の「お笑いオーディション」で合格することができたなら、有名になるチャンスが与えられる。君が舞台裏から緊張気味に会場入りすると、舞台の正面に横一列に並んだパイプ椅子に観客が5人座っている。さらに見渡すと、客席から離れた
ゲームブックプリンと妹とかくれんぼ 僕は学校から帰ると真っ先に台所に向かった。帰ってから食べようと思っていたプリンが冷蔵庫に入っているからだ。母さんが昨日僕たちのために3つ買ってきたのを僕だけ食べずにおいたものだった。満面の笑みで冷蔵庫を開ける。……ない。プリンがないのだ!よく見
霊界考察 霊界は具体的にどこにあるのだろう。黄泉の国は地面の下にあるらしいが、地面の下は土や岩、中心はマグマではないのか。他の星、異次元、夢の中、雲の上、どこにあるのだろう。生身の人間が見ることの叶わない場所にあるのは確かかもしれない。現世は幻の世界で、霊界が真の世界といったよう
ゲームブック潮干狩り 今日は海の日。小学4年生の君は、友達と二人で家から歩いて行ける近い砂浜に潮干狩りに行くことにした。両手には子供用の熊手とざるを入れたバケツを持ち、長靴を履いて。よく採れると噂の砂浜だから、たくさん採ってお母さんを喜ばせようと二人で話しながら砂浜へと続く道を歩
ゲームブックジクウ伝 地球の付近にあった途方もない大きさのブラックホールから、暗黒物質ジェノサイドが突如誕生!ジェノサイドは南極大陸に落下、まるで隕石が落ちたかのようなクレーターを形成させる。暗黒物質によってクレーターの周辺が次第に黒く変色し始め、侵食されていく……。このままでは
ゲームブック大鬼村 妹の悲鳴を聞きつけ、君は家の外に飛び出す!長さ10メートルほどの木綿のような物が妹を背中に乗せ、飛び去っていくのが見える!君は一旦家に戻り、床の間に飾っていた二十歳の誕生日に父から譲り受けた日本刀を鞘から抜くことがないことを祈りつつベルトに差す。それからテント
ゲームブックSゲームブッカーのKindle本の世界 ただならぬ気配を背後に感じ、恐る恐る振り向く。君の目の前に広がっていたのは、「SゲームブッカーのKindle本の世界」だった……。「これは長く、果てしない旅になりそうだ」まっすぐな道が果てしなく続くその両側に巨大で真っ黒な本の表
How to Make a Good Gamebook Give birth to a gamebook Once you have decided on the type of gamebook you want, write a prologue (paragraph 1 c
ゲームブック今年のお年玉 今日は元日。僕は友達と初詣に行った帰りにそのまま夕方まで遊び、自転車で家に帰ると真っ先に自分の部屋に向かった。家族のみんなは昼から2泊3日の温泉旅行に出かけ、勉強机の上に父さんがお年玉を置いていてくれることになっていたからだ。ドアを開けて、勉強机の上を見
ゲームブックサンタさんからのプレゼント 今日は12月24日、明日はクリスマスです。寒さに震えながらベッドから起き上がる小学一年生の君は、勉強机の上に見慣れない封筒が置かれているのに気がつきます。何だろう?君は寒いのも忘れて駆け寄り、封筒を手に取ります。それは封がされておらず、中央
ゲームブック鳥女王の棲む孤島 鳥女王の島、それは大海原に浮かぶ絶海の孤島。君と君の兄は7日間の休暇を利用し、チャーターしたクルーザーでクルージングを楽しんでいた。波は穏やかで、釣りをすればよく釣れた。2人とも真っ赤に日焼けした頃、君は先に竿を片付けて、船室のベッドで横になろうと立
ゲームブックゴーリキの危険な要塞 深夜に母の悲鳴が寝室から聞こえ、君が何事かと駆けつけてみると、大きな猿のような獣が母を肩に担いで窓から出ていくところを目撃する! 父はいびきをかいて寝ており、君に少し遅れて妹も駆け込んでくる。君は妹に必ず助けてくるから父さんと待っていてくれと伝え
ゲームブック当たって砕けろ! 夏。今年もビーチは多くの人々で賑わっていた。照りつける日差しで体を焼く女性、見渡す限りの波打ち際を走り回る元気な子供たち、何度も押し寄せてくる波に立ち向かうサーファー、広い砂浜で砂まみれになりながらビーチバレーを楽しむ数人の男女。そんな砂浜の一角で、
明晰夢を見る方法 よく見る夢というのは誰にでもあると思います。私はゲームブックの夢をよく見ます。本屋や古本屋でたくさん見つけて喜んだり、起きてから夢だったのかと残念がったり。作ったり、プレイするのはあまりなかった気がします。他には子供の頃に住んでいた家に入る夢。どちらも記憶に強く
ゲームブック僕の宿題 僕の名前は山下たくま、小学5年生だ。ああ、参ったな。宿題をしようと思ったらランドセルの中に入ってない! きっと机の中に忘れてきちゃったんだ。明日提出なのにどうしよう。枕元の目覚まし時計を見ると、夜の9時が少し過ぎている。お父さんとお母さんは旅行に出かけて留守