陽のふゆに街も桜も歩いてる
陽のふゆよ数えきれない銀河団
太陽は骨董通りの本を読む
陽のふゆに手伸ばし眠る猫の窓
陽のふゆや小犬に宿る深き家
陽のふゆに青虫生きる街のなか
陽のふゆに青虫生きる木の中で
ふゆの陽に青虫は食べ生まれ出て
陽のふゆは青虫になり生きている
陽のふゆに紅い葉の色とけてゆく
陽のなかを歩くや歩く限りなく
太陽は冬芽の内に火をともす