章回小説と詩 -16 今度は紅楼梦最後を飾る四句です。冒頭に登場した甄士隠と賈雨村が再び登場し、石と草の転生物語のしめくくりを行います。甄士隠は真事隠、賈雨村は仮語存と音を通じさせて二人合わせて作者が真実を隠し、仮語(絵空事)を残した事を暗示しています。
章回小説と詩 -15 紅楼梦の第五回の詩を見ていきます。この回本作が「紅楼梦」と呼ばれる由来になったともされます。主人公賈寶玉は夢の中で異世界太虚幻境に行きます。警幻仙姑はそこで新曲として紅樓夢十二曲を披露します。賈寶玉はその意味が理解できず、警幻仙姑に呆れられてしまいます。