実を言えば、危篤状態のとき以外にも、僕の人生には記憶がない期間がいくつかある。酒に酔って記憶がないというのと近いかもしれないが、持病により自覚がないまま行動していたこともあるのだ。医者によれば、その間の僕の予言的発言が当たり、驚いたことが何度かあるらしい。何か憑依したかのようだ。