亀卜に感ける魔手が双星の赤児に伸び、 飛ぶ鳥を落とす勢いの儘に箒星と化す。 朱嘴から墜ちた半双の赤星を背負う超竜が 右も左も分からずに前後に暮れる。 儂は夕空に呟く。 「竹馬で遊んでただけなのにいきなり飲み込まれてタマゴになって空の彼方に投げ飛ばされてったヘイホーみたいだね」