章回小説と詩-10 占術家必携の4つ目は封神榜です。日本では封神演義として原作とは異なる内容が知られています。天罡、地煞の設定は西游記では変身術の種類、封神榜と水滸傳ではキャラ設定として登場しますが、占術体系のひとつである紫微・斗数(しび・とすう)にも登場するので有名です。
章回小説と詩-9 次に見るのは紅楼夢です。西遊記は天地開闢、水滸伝は天下国家を語っていましたが紅楼夢は一個の石の嘆き、といういささか世知辛い内容になっています。前の2つがいささか大仰なのに対して紅楼夢は等身大おいうか、「あるある」的な詩がお多い気がします。筆者は結構好きです。