この夏もそろそろ終焉を迎えようとしているのでは?転がっていたクマゼミのご身体。残っているのは羽と頭のみ。哀れとも思えるものの、決して儚さはない。堂々と役目を終えた勇姿と言える。精一杯生きた証しでもあるのだ。降り注ぎ続けたその声を出し尽くした勇者の影を思うばかりである。安らかなれ!