回光返照の人は、二人称や三人称を使うことが少なくなり、一人称で話すことが増えるかも知れない あなたが侮辱した、とは言わない 私がこのように傷付いている、と言うだろう 私はこの傷に向き合っている それは全く違う次元のものになる 傷は即座に癒されるだろう そして侮辱した人までをも癒す
回光返照と言うと、何かあっても黙っていて言い訳もせず、自分の中に籠ってばかりで、何か損する様にも思われる(笑) 人は原理や原則で生きているわけではないので、勿論言い返すこともある しかし内に入るという術を知った人は、どこか超然としていて、さわやかな風を感じさせる そんな人になろう
回光返照(えこうへんしょう)という言葉がある 外ばかり見ていた目を、内側に反転させて、自己の心の様子を照らし出す、というほどの意味である 我々は何か問題が起こると、大抵、相手を責め非難することに終始する その時、自己の内面に取って返し、その当体を見つめ、そこに働きかける人は稀だ