国会で、原発の寿命延長について、原子力規制委員会山中委員長が、答弁していましたが、山中委員長は、寿命延長にかかわる関連問題が分かっていないらしく、的確な答弁ができておらず、総合的に判断し、残念ながら、委員長の器ではないと痛感しました(寿命延長について本欄バックナンバー記事参照)。
原発の寿命延長の社会的背景は、世界の傾向、特に、軽水炉を開発した米国では、ほぼ、すべての原発が、原子力規制委員会に、20年の寿命延長の申請をし、認可され、それどころか、まだ、2基のみですが、再々延長20年の申請をし、認可されています。40年+20年+20年=80年。米国はすごい。
政府・与党は、原発の寿命延長に対し、安全審査中の停止期間α年を考慮し、設計寿命40年+寿命延長20年+α年=60年+α年としましたが、原発の寿命は、全体の経年変化に拠るものの、支配的要因が、運転中の高速中性子による原子炉圧力容器の脆化であることから、停止期間を考慮するのは、当然。