《春風》風雪の中、正しい行いを積み続けていれば、ここぞというときに善意が湧いているものだ。春の光の中、和やかに咲いているさくらのように、勝ちて美とせず。勝っても誇らないことができれば、どんなにたくさんの人たちが睦みあえるだろうか。そんな先人たちに、どれだけ僕は救われてきただろう。
『勝ちて美とせず』 整理のさなか、老子をぱらぱらりんとめくっていたら・・・、 このような言葉に出くわした。 老子の言葉は美しい、美しすぎるがゆえに、到達できるのだろうかと迷う。 若い頃なら勢いという想い上りがあったから(笑 そう、言外の深みを思い知るほどに慎ましくなるもの。