傍に来た事を知らせて

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『風鈴』 貴方が居なくなってから幾年月が流れたでしょう。 「お婆様。また、風鈴を見ているの?」 「この風鈴は、お爺様との思い出が一杯つまったものなのよ。」 孫が私に問うのです。 風鈴をしまわないのかと。 私は答えるのです。 「お爺様が来た事を知らせて鳴らしてくれるからよ。」と。

7年前