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うちのブラジル音楽コースは ソロギター奏者が多い しかしボサの弾き語りだが イントロや間奏でコードソロを弾いてみたいと言う方や バイシャリアを弾いてみたいという方にも対応している もちろんバチーダも さてマテウス・サルトリ版のDoralice、 バイシャリアの例として良いかも

リニア・ハーモニーは 和声を線的に表現する技術だから もちろんジャズのウォーキング・ベースにも使える ただバイシャリアの方が音数が多いので 難しい場面は増えると思うが・・・ ヂノ・セッチ・コルダスの実際のバイシャリアも 教材に色々盛り込んでいたりもする

7弦ギター20 ・Típicoの特徴6 ブラジルでの7弦ギターの先駆者はトゥチと言われていますが もう1人パイオニアを上げるとすれば 管楽器奏者のピシンギーニャです ベネジート・ラセルダとの双頭バンドでの ピシンギーニャの対旋律(裏メロ)が 7弦ギタリストをインスパイアしました

7弦ギター1 クラシック・ギターを弾かれる方でしたら ナポレオン・コスト(1805-1883)の名前はご存知でしょう 19世紀フランスの作曲家・ギタリストです ソルの弟子でもありました 彼は写真左側にある「ヘプタコルド(heptacorde)」という 7弦ギターを使っていました

7弦ギター18 ・Típicoの特徴4 ヂノの場合、1〜2弦はナイロン弦を張り よりマイルドな音にしています またバンドリン奏者デュトラの提案により 7弦にチェロの弦を張るようになりました ナイロン弦の6弦ギター奏者とより調和的で 且つバイシャリアは目立つ弦構成になっていますね

7弦ギター21 ・Típicoの特徴7 対旋律と言っても即興演奏なので クラシックのように厳格な書法や禁則がある訳ではありません しかしバイシャリアは、いわゆる通奏低音よりも 音数が密になる傾向があります また即興でも慣用句のようなフレーズが多いので 曲調はある程度維持されます

7弦ギター12 ブラジルでの7弦ギターを 今日のような「バイシャリア」を多用するスタイルに築き上げたのは 何と言ってもヂノ・セッチ・コルダスの功績が大きいでしょう。 特にショーロは「ブラジルのバロック音楽」と言われるように 対旋律の使用、通奏低音的なバス、転回形の多用があります

7弦ギター19 ・Típicoの特徴5 バイシャリアを強調するもう一つの方法が 「デデイラ」と呼ばれる鉄製のサムピックの使用です 一般的には「アポヤンド」で弾きます 「アポヤンド」はクラシック・ギターでお馴染みの 「弾いた弦の隣の弦に寄りかかって止まる、強いタッチ」ですね

7弦ギター17 ・Típicoの特徴3 鉄弦の演奏面でのメリットは 音の立ち上がりが速く、音量が大きく、音質が鋭くなる事です ギターは他楽器と比較して 生音の音量がとても小さいのですが 鉄弦にすることで楽隊の中でも存在感を出せます 多人数での伴奏に適した弦の選択だと思います

ブラジル音楽の140文字コラム 次、グアラニー族か7弦ギターに関して書きたいな ポルトガル語の文献なども調べているから 少し時間かかるけれども 特に7弦ギターの場合、演奏者によっては 高音弦はナイロン弦 低音弦はスチール弦(鉄弦)と張り替えていたり なかなか面白い領域だと思う

7弦ギター13 ヂノ・セッチ・コルダス (オロンヂーノ・ジョゼ・ダ・シウヴァ1918-2006)は típico派の最も著名な7弦ギター奏者で ピシンギーニャ&ベネジート・ラセルダ、 エポカ・ヂ・オウロ、カルトーラ等 ショーロやサンバの重要人物を そのバイシャリアで彩った天才です

7弦ギター14 ルイス・オタヴィオ・ブラガ曰く 7弦ギターには2つのスタイルがあります Típico・・・伝統的な伴奏の専門家 Solista・・・伴奏も時にしますが、主なレパートリーは独奏 の2つです スタイルにより調弦・弦・弾き方が異なります ヂノはTípicoの名人です

7弦ギター16 ・Típicoの特徴2 弦は基本的に鉄弦です これは時代背景もあると思います クラシックギターの弦は、ガット弦→ナイロン弦へと移行しますが 南米ではナイロン弦の前に鉄弦を使っていました アグスティン・バリオスも柔らかな音を出す為に 鉄弦にゴムの球を通していましたね

マルコ・ペレイラ+ホジェリオ・カエターノの7弦ギター教本を 改めて読んでみたら トゥチのことをもっと詳しく書いてあった。 トゥチの事ももっと掘り下げたいなあ いずれにせよ明日4/23は「ショーロの日」 ピシンギーニャだったりシェイクスピアだったり 偉人の誕生日ですね

ベースのレッスンで使っている教則本。「これからはじめるエレキ・ベース」は導入用だけれど、へ音記号で書かれていないので将来的には「一生使える基礎トレ本」に移行すると良いと思う。読譜出来る方が世界が広がるし。「はじめてのスラップ・ベース」はチョッパーやりたい人向け。

7弦ギター15 ・Típicoの特徴 和音やリズムは主に6弦ギターに任せ バイシャリアで楽曲を支えます その音使いは即興的でバロックの通奏低音を思わせます 調弦はCEADGBEになります これはCやAmのキーが多く相性が良い為と言われています 7弦目をCに設定したのはトゥチです

あと1レッスン。練習や作曲など疲れてて色んな事が上手く行かないが、それでも今出来ることを少しずつこなして行きたい。関わってくれる生徒さんには感謝。自分なんかルックスが良い訳でも、性格が良い訳でも、人気がある訳でもないので、生徒さんには自分の演奏で返したい。サポート演奏とか。