アービター

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タルタロスは、彼の手柄どころか命まで奪うつもりだった。 「預言者に知られれば首が飛ぶぞ!」とゼル。しかし、タルタロスは「バカめ!預言者様直々の命令だ!!」と言って彼専用の武器グラヴィティ(重力)・ハンマーで衝撃波を発生させゼルを遺跡にあった大穴へ突き落した。

2年前

遺跡の最深部にたどり着き、先に〈鍵〉を回収したのは中佐と海兵隊先任下士官のジョンソン軍曹だった。 遅れてたどり着いたアービターは二人を昏倒させて、〈鍵〉を取り返そうとしたがまたもや後から突入してきたタルタロスと配下のブルートたちに奪われてしまう。

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彼はそのあと死刑に処され、さらには市中引き回し(内臓を引きずり出してそれで首をくくって引き回す)の予定だったが、彼の助命を命じたのは預言者たちだった。2人の預言者――〈真実〉と〈慈悲〉の預言者はゼルをアービターに任命する。

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〈預言者〉たちはこれ幸いとばかりに、自分たちの権勢を脅かす恐れのあるエリートの将軍や提督に異端者のレッテルを貼っては、アービターに仕立て上げ、危険な任務を押し付けまくった。

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この時の執行官はコヴナントに新規加入したブルート族の族長、タルタロスだった。先任のエリート族を目の仇にし、彼らにとって代わる機会を窺っていたタルタロスはこの任を嬉々として引き受けた。 タルタロス 「観衆が待っているぞwww」 ゼル 「私が許しを乞うと思ったらお門違いだ」

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提督の地位を剥奪され、死刑判決を受けた上に公衆の面前で拷問され烙印(根性焼きのデカいヤツ)を押されることになる。

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たかだか時代遅れ(コヴナントの科学力は人類のそれより1段階上を行く)の巡洋艦1隻を阻止できなかった上に、土足で踏み荒らされ破壊を許したことに、預言者と評議員たちは激怒。https://twitter.com/halo_term_bot/status/1472126478150402048?s=21

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ゼルはこの件でハイチャリティに呼び出され、最高評議会の諮問を受けることになった。https://twitter.com/halo_term_bot/status/1467234198008504320?s=21

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HALOに不時着していたオータムの核融合炉を暴走させ爆破し、リングを破壊する。ゼルがその意図を察した時は既に手遅れであった。

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 逃走した人類艦の追撃から新たな任務として”HALO”の防衛を命じられたゼルだが、あろうことか撃沈しようとした〈オータム〉から脱出した人間の兵士たちがHALOに漂着してしまった。彼らを掃討しようとするも激しい抵抗を受ける。

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捕虜になっていた生き残りの議員を救出しながら進んでいくと、見覚えのある人間たちを見つけた。鍵を回収する際、遺跡で遭遇したジョンソン軍曹と人間の兵士たちだ。ゼルから鍵を奪った後、ブルートの捕虜になっていたがここに連行された時、隙を見て武器を奪い脱走したらしい。

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特殊部隊司令のルタスと合流し事情を聴いたところ、〈鍵〉が手に入ったことで〈多いなる旅立ち〉の実行が間近となりサンヘイリの議員たちはその成就を見守るという名目で、ここに集められたところを不意打ちされたという。コヴナントからの一方的な切り捨てと謀殺はゼルの不信を確実なものとした。

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グレイヴマインドは「信じられないなら自分で見てくるがいい」と言って、アービターをある場所に転送した。 そこは、HALOのコントロールセンターの直ぐ隣だった。アービターはそこで同胞である評議会議員たちがブルートの手により殺されているのを目にした。

2年前

グレイヴマインドはアービターにHALOのリングは強力な大量破壊兵器であり、預言者が言うような「全ての生命体に救済を与える夢のマシン」ではない。と説明するが、ゼルは信じなかった。

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次に目を覚ますと、ゼルは無数の触手を持つ巨大な生物に捕まっていた。フラッドの親玉グレイブマインドだ。隣には、行方不明になっていたマスターチーフの姿も。どうやら自分より先に捕まっていたらしい。

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遺跡内には人間の兵士たちも居た。マスターチーフとともに悔恨の預言者を追って来たフリゲート艦〈アンバークラット〉の乗組員と海兵隊だった。艦長であるミランダ・キース中佐はマスターチーフからHALOの危険性を聞き、その起動を阻止するために自ら指揮を執り〈鍵〉の回収を行っていた。

2年前

悔恨の預言者が偶然にも発見したもう一基のHALO。これを起動させる鍵(インデックス)を地表にある施設に出向き、発見・回収してくるというものだった。

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一方の人間の兵士たち――マスターチーフと生き残った海兵隊、そしてオータムの水兵たちは、このリングが銀河全ての生物を絶滅させかねない大量破壊兵器と知り破壊することを決めた。

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さらには艦隊に帯同していたプロフェットの司祭が警告を無視して勝手な行動を繰り返し、HALOに封印されていた凶悪な寄生生物「フラッド」を解放してしまった。結果、パティキュラー・ジャスティスは人類とはまた別の敵と戦わなければならなくなった。https://twitter.com/halo_term_bot/status/1503291635861716998?s=21

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ゼルは艦隊から追撃部隊を出し、自身が率いる本隊もハルシオン級巡洋艦オータムの逃走経路に先回りしていた。しかしその先でコヴナントが長年捜していた最大の聖遺物・人口惑星”HALO”を発見する。https://twitter.com/halo_term_bot/status/1413699024683556870?s=21

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ゼルは人類を最も追い詰めた提督と言える。 しかし、この作戦が彼の輝かしい戦歴の最後となった。 惑星リーチ陥落寸前、スパルタン最後の生き残りジョン117・マスターチーフを乗せた1隻の巡洋艦〈ピラー・オブ・オータム〉が脱出に成功した。https://twitter.com/halo_term_bot/status/1483315479251136517?s=21

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ロック少佐の懸念は現実となった。 人類の最重要戦略拠点にして地球への最終防衛ライン・惑星リーチ。当時、この星では特殊部隊スパルタンを集結させ、戦争終結に向けた作戦を準備中だったがパティキュラー・ジャスティスの襲撃を受け、惑星リーチは陥落した。

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地球海軍情報部はゼル・ヴァダミー提督をコヴナント軍きっての危険人物としてマークし、調査していた情報部員のロック少佐は「このままでは人類の重要拠点が全て陥落させられてしまう」と考え、ゼルの暗殺を提案していた。https://twitter.com/halo_term_bot/status/1503019846447300609?s=21

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この事件は、エリート族が初めて人類に敬意を払った戦いと言われている。  ゼル・ヴァダミーは人類との戦いで最も戦果を挙げた提督だった。彼の攻撃で陥落し破壊された惑星は10以上で、犠牲者は数十憶人に昇り、迎撃しようとした地球軍の部隊はことごとく返り討ちになった。

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 惑星キャンパーを襲撃したパティキュラー・ジャスティスは人類の警戒網をすり抜け、地表に着陸すると現地の地球軍司令部を奇襲した。この時、ゼルの部隊は奇襲の優位を捨て現地の海兵隊――海兵第3予備役大隊が戦闘準備を整える時間を与えた。第3大隊はこの後、ゼルの部隊と交戦し全滅している。

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彼は単なる用兵家ではなく戦士としても優れていた。コヴナント軍の提督の中でも突出して地上戦への参加回数が多く、常に先陣に立って戦おうとする。彼は様々な意味でサンヘイリ族が理想とする戦士だった。彼の性格が良く分かるのが人類の植民地星キャンパーでの戦いである。

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(アービターとサンヘイリ族についての話の続き) ファルが起こしたとされる反乱をきっかけに〈アービター〉の権威は一気に失墜。

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