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【百年ニュース】1921(大正10)6月23日(木) 自死した東京外国語学校のインド人講師ハリハルナート・トゥラル・アタルの追悼会が東京帝国大学で行われる。アタルは英国のインド支配に抗議する遺書を残し服毒。ヒンドゥー式で挙行された葬儀では中野正剛や大川周明らアジア主義者が哀悼の辞を述べた。

荒尾精 愛知県生まれ。陸軍士官学校卒業後、参謀本部の命により清国へ。貿易商社漢口楽善堂を隠れ蓑に現地の情報収拾に当たる。日中の経済提携によるアジア保全が持論で、軍籍離脱後、東亜同文書院の前身となる日清貿易研究所を上海に設立。多くの人材を育成した。台湾でペストにより37歳で死去。

宮崎滔天 熊本県生まれ。欧州に侵略されているアジアを救うには中国の独立が先決との信念から孫文の革命を生涯にわたって支援。なかでも革命団体諸派を孫文の元に大同団結させ辛亥革命を成功に導いたことは維新の際、薩長同盟を仲介した坂本龍馬のそれにも似た中国革命史における偉業といえよう。