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向日葵に出逢う。細氷ひかる朝、「送る」という彼をふりきり、帰り道を見失った帰り道で。張りのない花弁。ぼけた色。風は荒ぶり責めるけれど、歪んだ茎は倒れそうでいて、澄んだ時のなか留まる。彼の浮気っぽくも頑なな癖っ毛を思うが。やがて車を拾い、もう彼の元へは二度とこない。向日葵も忘れる。