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映画「哀れなるものたち」。大人の体に赤子の脳(精神)を宿したベラという存在が、「常識」に染められる前に世界へと飛び出し、人との出会いをへて知識や理性、時に痛みを獲得していく。その姿が生々しくも清々しい。自らの選択と有り様を、真実自分のものにして生きてゆくベラがまぶしかった。

映画「ゴールデンカムイ」。原作読了済。画に勢いがあって面白かったし、役者さんたちも魅力的だった。白石絡むとなんでも面白いのずるい。序盤は尾形も谷垣も月島も実質モブだったなそういや!となりつつ。原作愛というと安っぽいけれど、作り手演じ手の「金カムのここが好き」感を随所に感じられた◎

映画「マイ・エレメント」。人は関係や属性ゆえに本当の意味で個と個で向き合うのは難しく、時に自分の本当の意志や感情すら見失う。でも、言葉を交わして、手を伸ばして、一緒に歩むことができる。個人的には水の家族が初手で悪気なくエンバーを異邦人扱いしたシーンが印象的。必要な描写だと思う。