「関心領域」(2023年)は、ナチスドイツが行なった史上最悪の悪行を“音”だけで表現することに固執したホームドラマ。映画館の音響設備でのみ感じられる音の圧が不快で息苦しいというのはおそらく空前絶後で、それこそ新鮮な体験だったが、「絵」が余計なことをして感動が半減というのがね……