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コタツの真ん中に 山盛りのミカン 一つ摘み上げ 皮をむく あの子のつぶやきに ときおりうなずいて 何が違ったか 考えた そんな場面だったかもね そんな話だったような 赤い入れ物 黄色いミカン 微笑む君と あの子のおかっぱ頭 赤い入れ物 黄色いミカン 絵本をめくる あの子の小さな右手 キリンの長い首 ライオンの親子 素朴なタッチの かわいい絵 あの子のつぶやきに ときおりうなずいて どこが違ったか 考えた そんなはなしだったかもね そんな場面だったよう
ママ覚えてる? 昔住んでた あのアパートを 古い階段 ギシギシいって ぼくがこわがってた ママは知ってた? 昨日おじいちゃん あのアパートで ママにはじめて 会った日のこと ぼくに話してくれた おじいちゃんはとても 緊張してて 自分の話ばっかり しちゃって 恥ずかしがってたよ チキンなんばん 甘くてすっぱい チキンなんばん とても おいしかったのに 残しちゃったんだって チキンなんばん 甘くてすっぱい チキンなんばん おじいちゃん 緊張して 残しちゃったんだって
金食い虫の回し者 おまえの声は響かない どれだけぼくを おどしても おまえなんかに おそれない 金食い虫のやり方は いつでも同じワンパターン 笑顔を作り 近づいて 気づけば身ぐるみ はがされる もうばれてんだよ おまえらの手口なら もうバレバレだぞ? おまえらの口三味線 一番高い ビルのてっぺん 缶コーヒーを グイっとやって ほくそ笑むのさ 空を見上げて はるか彼方の 海に向かって 群衆の列 途切れず続く いつまでやるの だまされてんのに
でこぼこの道 石ころにつまづいて 弟が泣き出す 田んぼの向こうから 赤黒い顔の 農夫のおばさんが あーまたか やれやれと 笑いあっていた あぜ道を なぜ片付けない あぜ道が ぼこぼこすぎるだろ 公園に行った ともだちはもう来てて ケードロが始まる すべり台や鉄棒や 大きな山の 遊具のその向こう もう居ない どこいった みんなどこいった 決めとけよ 範囲決めとけよ 警察が 不利すぎるだろ のんきなもんだな そんな時代だったな のんきに生きてた みんな笑顔だったな
忘れ物をして 教室に戻ると ぼくの机の上に ふわふわ ふわふわ 西陽が差してて 空気が冷たくて ぼくの机の上で ふわふわ ふわふわ そこで何をしてるの? どこから来たんだい? 声をかけても ちっとも動かなくて ぼくが困った顔でいると そいつがしゃべりだした 秋から冬の この季節 けっこうしんどいんだよな 秋から冬が すぐだから 忘れてしまうんだよな それはわかったよ そうなんだろうけど そこをどいておくれよ ふわふわ ふわふわ 運動場のほうで おおきな声がして
あいつとアイツがずっと 手をつないで歩いてた それをただ眺めながら 君と歩いた 何にも話すことが無くて ずっと歩幅を合わせてた ときどき吹く風が 冷たかったね ドキドキしたな 君はどうだった? おぼえてるかな 冬枯れた野原で君と 座ってはなし込んだね 急にふたりの距離が 縮んだ気がして 暖かくなったよ 冬枯れた野原で君と ただ座ってはなし込んだね 「ほら、あの時に」って 意気が投合しておもわず 指が触れ合ったね ドキドキしたな 君はどうだった? おぼえてるか
このとち狂った世界に すなおで無邪気な 君がいる この世知がらい世の中で 笑顔のステキな 君がいる ぼくらが夢みてた 時代の彼方の向こう側 今住んでるこの土地からは いったい何が 生まれるというの ぼくらが描いてた 理想の未来にほど遠い 歩いてきたこの道の先 いったい何が 待っているというの この荒み切った時代に 無垢な歌声の 君がいる 澄んだ歌声の 君がいる このかけがえのない世界 懸命に生きた 君がいる このやり替えのない時間 懸命に生きる
クルクル クルクル クルクル クルクル 初めて会ったのは 古い校舎の廊下 言葉も交わさずに 視線だけで感じた あの朝の出来事 あの冬の坂道 クルクル クルクル クルクル クルクル ポットのお湯を入れ替え いつもの朝の支度 ただ思い出したんだ あの日感じた気持ち あの朝の出来事 あの冬の坂道 記憶の彼方で君が笑う 無邪気で澄んだ青空 白い雲と一緒に この渦の中を回るよ クルクル クルクル この渦の中を回るよ クルクル クルクル いつまでもまたいつまでも
めちゃくちゃムズいな。 書くぞーって決めて書き始め、途中であきて 放置したテキストファイルのゴミの山。 200文字くらいまではわりとスンナリ書ける。 が、詰まって読み返すと あまりにもばか過ぎて顔が真っ赤になって やーめたってなる。 で、この記事はもうダイレクトに noteの画面から書きなぐってみる。 なんだこのスキマは。なんで一行ずつあけてくんだ。 なんか設定でもあるのか? てか調べろよ!だな。 ポエム書きまーす タイトル 「あおくさいかおり」
そこではない。 そこではない。 そう、そこだ。 そこではない。 そこ、そこだよそこ。 そこではない。 そこだ。 そこではない。 そう、そこだ。 そこではない。 そこ、そこだよそこ。 そこではない。 そこだ。 いちにち、ようやくいちにちかけて 目を出したところなのに もうこの世から消えてしまう。 そこ、そこだよそこ。 さっさとやってくれ、 何回通り過ぎるんだ。 そこだ。 ひと思いに頼む。 しかたない。 今日もがんばるか。
おはよう。 きみのおだやかな声。 おはよう。 ぼくのけだるいこたえ。 きみがいる。 それだけでぼくは きみのそば。 生きられるんだ おはよう。 きみがまた呼んでいる。 おはよう。 ぼくはまた答えてる。 きみがいる。 それだけでぼくは きみのそば 生きてられた 夜つゆがひと晩かけて テラスの椅子をぬらした あの頃のかすかな記憶 いくら目覚めても変わらない おはよう。 きみのおだやかな声。 おはよう。 ぼくのけだるいこたえ。 きみがいる。 それだけでぼくは き
ひとしきり いのちをつないだ午後 彼らの楽しそうな笑顔を いつもの変わらぬ景色を やさぐれた野良犬が見ていた おまえに友は居ないのかい? おまえに連れは居ないのかい? 呼びかけて 野暮な仕草のおとこ おまえのくたびれた背中を 遠慮もせずになで回してた おまえは何もしないのかい? おまえに意地はないのかい? 涼やかな午後 つまようじ片手に 木々の隙間をぶらり歩く おまえなんか おまえなんか 知ったことかよ 好きにしたらいいさ おまえなんか おまえなんか
きのう見たゆめに 白いわらい顔 きのう食べたパン 碧い甘いパン たったそれだけの事なんだ たったそれだけの事なんだけど ぼくはばかみたいに笑った きのう歩いたよ 君と歩いたよ 猫が逃げたこと ずっと話してた たったそれだけの事なんだ たったそれだけの事なんだけど ぼくはばかみたいに笑った たったそれだけの事なんだ たったそれだけの事なんだけど ぼくはばかみたいに泣いたんだ たったそれだけの事なんだ たったそれだけの事なんだけど ぼくはばかみたいに ぼくはそ
朝だからといって トーストを食べなくていいよ 朝だからといって 珈琲を飲まなくていいよ 朝だからといって 目玉焼きを食べなくていいんだ だってぼくらは自由なんだ だってぼくらは自由なんだ いつかのニュース 貧しいホームレスの老婆 おなかがすいて 市役所にたすけてといった 職員はなぜか 老婆に非常食をあげて 職員はなぜか 遠巻きに老婆を囲んだ 老婆はつかれていて その場にたおれこんだ 老婆はつかれていて つめたい道路にたおれこんだ 朝だからといって ニュース