かみなり
きのうの夜、かみなりが鳴った。娘はかみなりがきらい。というか怖いらしい。かみなりが鳴りだすと落ちつかず、よく泣く。心底怖いらしい。怖がらないぼくや嫁さんを不思議がる。なぜかみなりがこわくないんだと。
こわがって娘が1人では寝られそうもなかったので、むすめのベッドのマットレスをぼくの部屋に運びこんで、ぼくのベッドの横の床に並べた。一緒にいてもかみなりが鳴ると怖がるので、iPadで映画をつけた。途中まで一緒に見ていたが、ぼくは本が読みたくなったので、娘にはイヤホンを使って音が出ないようにして観てもらった。しばらく本を読んでいて、ふと娘を見ると寝ていた。かみなりの音も止んでいた。
娘の耳からイヤホンを外して、灯りを消して、ぼくも寝た。大きくなっても怖いものは怖いんだな。