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感情の科学:怒りや不安を制御する脳の秘密

日々のイライラをなくす方法は、これ!

人はどうやって、感情に流されないようにできるのか?
他者との関わりや、自分自身で考えすぎることなどから、
感情にふれ、イライラや 不安にさいなまれる。
そのポイントは、脳であり、
脳を理解すると、そこをクリアした人物に変化していくことができやすい。


【1】感情と脳の部位の関係:

①大脳新皮質(人間脳、思考脳): 思考を司る。
②大脳辺縁系(動物脳、感情脳): 怒り、嫉妬、失望、悲しみ、不安などの本能的な感情を生み出す。

その2つの脳の部位の使い方を見ていきましょう。

脳は、人類の進化の歴史でもある。
人間の脳は、今現在の地球の生物で一番進化した状態です。
まず、地球では、色々な生物が誕生したあと、両生類が誕生します。
彼らは、感情がないですが、生態維持(心臓が動くとか寒いから温かいところに行くとか、生態を維持する脳)という脳幹をもっています。人間にも脳幹があります。
更に進化し、哺乳類、例えば馬は、大脳辺縁系が進化しています。
そのため、感情があり、楽しみ、悲しみがあります。
最後に、人間は大脳新皮質が発達したので、思考ができ、
このように、巨大なビルや飛行機など作ることができています。
人間の脳の構造は、 その全てがあり、それぞれに部位に意味合いがあります。

【2】感情の生理学的プロセス:

例えば、先輩に暴言をはかれたとき、
1,最初に反応するのは、②大脳辺縁系(感情脳)。
これにより、アドレナリンやノンアドレナリンなどの神経伝達物質が放出され、
心と身体が戦闘状態になる。
※事象が起きた、0.02s後に扁桃体(②大脳辺縁系の一部の大脳基底核の一部)が、一瞬の速さで「安全 or 危険」を判断し、②大脳辺縁系で感情がふれる。

2,その後、4-6秒後に思考脳の①大脳新皮質がこれを抑制し始める。

3,神経伝達物質の影響は10〜15分でほとんど消失する。


★つまり、上記1→2→3のプロセスを変更すれば良い。
事象が起きたタイミングで、一泊おき、一呼吸して、4〜6秒を経過させ、
①大脳新皮質で考えさせる。 ②大脳辺縁系は 使わないプロセスに変更する。
※感情脳②大脳辺縁系をつかわず、①大脳新皮質で論理的に事象を捉え、合理答えも出せるのです。

【3】感情のコントロールについてのアドバイス:

不快な気持ちが長く続く時は、

紙に書き出すことが有効。何が起こったのか、自分や相手の思いを冷静に分析しながら書き出す。
書く行為は、理性的に作動する思考脳である①大脳新皮質内の、(前頭葉、言語野、運動野と小脳)を活性化し、
本能的な感情脳である、②大脳辺縁系とは関係しない。これにより本能が自然に抑制される。

【4】嫉妬や怒りの対処法:

他人と自分を比較して劣等感にさいなまれるのは、大脳辺縁系で起きる本能的な感情。
嫉妬や怒りを感じたら、前頭葉を意識的に活用し、「自分は本能に支配されかけている」と事実を客観的に受け止め、周囲に振り回されないようにする。 メタ認知、客観的視点を持ち利用しよう。


【5】不安を忘れる方法:

単純作業(掃除、編み物、書道、ウォーキングなど)に没頭する。これらは前頭葉を活性化し、長時間一つのことに集中することができる。これは、マインドフルネスがやっていることに近いですね。


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