映画の自主上映活動「はしのまち映画会」をしている理由と、大切にしていること
私たち「はしのまち映画会」は、和歌山県橋本市を中心に、映画の自主上映をきっかけとした「橋渡し」の活動をしています。
「橋渡し」とはこんなイメージです。
知らなかった人や考え方との橋渡し
自分自身の未知の内面との橋渡し
これからの自分への橋渡し
スマホでも映画が見られる時代ですが、個人的でない、その場限りではない、何かの始まりになるような、そんな「橋渡し」のきっかけをつくるお手伝いができればと思っています。
「はしのまち映画会」名前の由来
「はしのまち映画会」は、和歌山県橋本市の「はし」、和歌山県の端っこの「はし」、そして橋渡しの「はし」から名づけました☺
「はしのまち映画会」活動の特徴
はしのまち映画会の活動の特徴は3つあります。
1:「拠点」がないので、上映会場を都度お借りしています
橋本市を中心に自主上映の活動をしているものの、私たちは拠点を持っていません。なので上映会のたびに、会場をお借りしています。
これまでに、自然農法の農家さんの母屋、古民家のギャラリースペース、つくることと対話を重視したまちのがっこう、石窯パン屋さんの藏、廃校になった小学校をリノベしたカフェ、里山体験のできる民泊などで開催してきました。
当初はそういうつもりではなかったのですが、気付いてみると、会場をお借りしているのは昔ながらの建物を大切に転用されている方が多いようです。そんな「昔からあるもの」を大事にされる方々と、対話をしながら上映する映画を決めることを楽しんでいます。
ある常連さんは「様々な場所で開催することは、新しい場所や人と出会うきっかけになっているよ!」と言ってくれました。(うれしい☺)
2:「仕事」じゃないので、上映映画は「みんなで見たいもの」を選んでいます
「この活動ってお仕事なんですか?」と聞かれることがあるのですが、はしのまち映画会の活動は非営利の活動で、儲けることを目的としていません。
なので、上映する映画は人がいっぱい集まる映画というよりは、自分たちが見てみたいテーマの映画が多いです。
食の安全、環境やエネルギー、対話、生き方など、「これまで良しとされていたことって、これからもこのままで本当に良いんだっけ?」と問いかけるような映画が多いです。
こういったテーマを選んでいるのは、そういうことに興味のある方たちと自分たちがつながりたい、そしてその人たちがつながるきっかけをつくりたいからです。
ちなみに、高校生以下は無料とさせてもらっています☺
3:「映画館」じゃないので、アフタートークの時間があります
映画を見た後、トークの時間を設けています。
それは、「映画を供給する人(私たち)」と、「映画を見る人(お客さん)」という役割ではなく、同じ映画を見た人として、どんな人が来ていて、どんなふうに感じたのかを話し合うことで上映会をいっしょにつくりたいからです。(アフタートークの参加や発言する・しないはご本人の自由です)
自己紹介のあとは、それぞれの印象に残ったことや感想をシェアしています。その際、他者の否定や評価をせず、安心して話せる場になるよう気を付けています。
お互いに自分の考えを躊躇なく伝えられるようになることで、相手の知らなかった一面を知り、一緒に何かを始められるきっかけになったらな、とも思います。
「映画よりこの(アフタートークの)時間が好き」という常連さんも何人かいらっしゃいます☺
また、映画のテーマに関連した活動をしている他団体とコラボすることもあります。
このような形で、2022年の秋から1回に10人から20人程度の規模の上映会をメインに、1~2か月に1回くらいのペースで開催しています。
お友達が地域にゼロだったところからドキドキしながら始めましたが、いまではのべ300人を超える方にご来場いただき、たくさんのすてきなつながりをつくることができています。
皆さんの、何かへの“橋渡し”ができたら、幸いです。
今後の上映会の予定等はこちら
https://hashinomachi-movie.jimdosite.com/
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