秋祭りで舞を踊った思い出
地元の神社の秋祭りでは小学生の男の子はだんじりに乗り太鼓を叩き、女の子は舞を踊った。
小学1年生の時舞を踊ることになった。4人の女の子が神社に集まり舞の練習をした。私が一番歳下だった。舞の練習はちょっとだけやって、後は先輩達と神社で遊びまくった。ゆっくりとした動きの舞の練習は退屈だった。
秋祭り当日初めてお化粧をしてもらって巫女の衣装を身にまとった。神妙な顔で舞台に上がり先輩達と一緒に踊った。同級生の悪ガキ男子達が冷やかすような顔で見上げていた。真面目に練習していなかったので本番でも先輩達の踊りを常に盗み見しながら踊った。
なんとか舞を無事終えて化粧を落とさないまま服だけ着替えやっと祭の露店を回った。いつもしょうもないペンダントや指輪を買ったりしていた。
今は小学校も廃校になり子どもがいないので里の秋祭りではだんじりも舞もやっていない。
里帰りした時昔のアルバムを見た。私が舞を踊っている写真があった。舞を踊る私の顔は全て横目だった。