鬼滅の刃にハマった理由
半年くらい前に息子達から絶対に観ろよ!と言われ鬼滅の刃のアニメを観た。初めは炭次郎の良い子ぶりが苦手で渋々観ていた。しかし下弦ノ伍の累の出現で一気にハマった。憎い敵役の鬼だが、累の哀しみ孤独に心が締めつけられ累に魅了された。
鬼滅の刃に出てくる鬼は皆哀しい過去を持っている。皆自分の弱さや哀しい過去を断ち切るために鬼になっている。
映画「鬼滅の刃無限列車編」の煉獄杏寿郎の魅力は圧倒的だ。しかし煉獄杏寿郎をより輝かせているのは上弦の参・猗窩座の存在だ。
正義を貫く主人公を輝かせる鬼の魅力。私達人間は非常に弱いからこそ煉獄杏寿郎や炭次郎の生き方に強く憧れる。そして自分と同じ弱く残酷な鬼に惹かれ恐怖する。
鬼滅の刃を観ている子ども達は何を感じているんだろう。鬼の中に自分の弱さや残酷さを見つけ、そして煉獄杏寿郎や炭次郎のような強い心に憧れているのだろうか?自分の弱さを知ってこそ人は強くなれる。子ども達には煉獄杏寿郎や炭次郎のような強く優しい人間を目指してほしい。叶わない夢かもしれないが、少しでも近づけるように生きてほしい。もちろん子ども達だけでなく手遅れ気味な我々大人こそ、その高みを目指さなければならない。