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シュタイナー教育

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保護者目線から見たシュタイナー教育について書いています。
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刺繍が育むもの

刺繍が育むもの

シュタイナー学校の先生は、直接的な伝え方や教え方ではなく、あぁぁそういうことなんですね!と座布団一枚渡したくなってしまうようなやり方で物事を教えてくださっています。

春先、娘はキンダーガーデンで両面をきれいに刺繍したコースターを作り、持ち帰ってきました。

くるくると三重の円を刺繍した面と、星(三本の直線が交差した模様)がたくさん散りばめられた面とがあり、2枚を合わせてブランケットステッチで閉じ

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100年前から拡大し続けるシュタイナー教育がAI時代に最適なワケ 3

100年前から拡大し続けるシュタイナー教育がAI時代に最適なワケ 3

2020年は全世界が同時に大きな課題に向き合うこととなりましたが、こういった激動の時代に必要な能力は

・様々な問題を俯瞰する高い視点
・声なき声に耳を澄ませる感性
・上記から必要な解決策を見つける意志と実行する行動力

このようなスキルであり、これらを育むには一朝一夕でもテキストを読んで勉強するだけでも身につくものではありませんよね。

実際に体験して、経験を積んでいくこと以外にこれらの能力を育

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100年前から拡大し続けるシュタイナー教育がAI時代に最適なワケ 2

前回、シュタイナー教育はAIのちょうど相反する位置にあると書きました。

表裏一体というように、テクノロジーの進化発展に比例して、環境問題からも自然回帰への動きも強まっていることは多くの方が感じているのではないかと思います。

イメージ感覚で言うとテクノロジーはひんやりと冷たくテキパキとしていて、自然と結びついた暮らしや感覚を育む環境は温かく包まれてホッとする感じがしませんか。

AI時代には、も

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100年前から拡大し続けるシュタイナー教育がAI時代に最適なワケ

シュタイナー教育について詳しく知っているよ、という人は、こと日本においてごく少数かと思います。

わが家のこどもたちは、現在カナダのシュタイナー学校へ通っています。

ここカナダでもWaldorf Schoolはメインストリームでも公教育でもない、私立校として地域ごとに点在しており、具体的にどのようなカリキュラムなのかを知る人は多くはありません。(あくまで個人的な印象であり、統計ではありませんが)

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