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誰も答えを持っていない状況で、どう前に進むか。

世の中の変化が著しく大きい。

これだけ世界規模な危機というのは未だかつてなく、きっと誰も経験したことがないでしょう。そんな中で色々な方が議論し、様々な意思決定がなされています。

スポーツ界も例外ではなく、高校総体や全中を含む、あらゆるイベントが中止になってしまっています。つい先日には、高校生という枠組みでは最大級といっても過言ではない「夏の甲子園」が中止検討されているというニュースを目にしました。

個人的な意見を述べるなら開催してあげてほしい。でも、世の中全体のことを考えると開催することの観戦拡大のリスクがあるしなあ。いや、開催することのリスクは可能な限り減らすことができるんじゃないか…

そんなことを考え始めると止まらなくなってしまいます。

一方、先行きが不透明な中での高校球児たち、あるいは関係者の方々のメンタル状況が心配です。先日、高校生の声を間接的に聞く機会があり、それによると「なんのために練習しているのかがわからない」といった旨の声が上がっているようです。これは甲子園中止のニュースが流れる前です。

高校最後の大会に全てを注ぐ。そんな風に練習してきた選手たちもいるでしょう。もしその思いが断たれたとしたら、悔やみきれない想いをもってしまうかもしれません。

「どうしたらいいんだろう」と道に迷ってしまうこともあると思います。ただ厳しいことかもしれませんが、おそらく誰一人として「これだ!」という答えをあなたにくれる人はいないと言うことを覚えておく必要があります。

しかし最後に残る希望は、困難な状況だったとしても、一つ視点を変えて「自分がどうしたいか」という自分なりの答えに従って行動することは可能だということです。

ではそれをどうやって見つけるのでしょうか。
私はその一つは自分自身との対話だと思います。

「自分にとっての幸せとはどういうものだろうか」
「自分の好きなものはなんだろうか」
「これからどうしていきたいか」
「この状況は人生の中でどんな意味があるだろうか」
「これからできることはなんだろうか」

こういった課題に対して、自分なりに納得できるものを見つけていけばいいのです。自分の力だけで難しい時は他の人と話し合ってみるのもいいと思います。しかし最後に決めるのは自分です。そういった意味で「答えは自分が決めるものだ」ということを重ねてお伝えしたいです。

私が確信を持って言えるただ一つのことは「もし目の前の目標が断たれてしまったとしても、その先にある人生までも諦めてしまう必要は全くない」ということです。これだけは絶対に忘れて欲しくありません。

より大きなスケールで自分の人生を考えた時に今一歩一歩進む方法は必ずあります。どうか目の前の悲しみに押しつぶされてしまいませんように。


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Hashimoto Yuro / スポーツメンタルコーチ
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