012|ファンとつかむ、B1の景色
5月7日からプレーオフが始まります。
・・・今は24時間、バスケットのことばかり考えてしまっています。
と思われるかもしれませんが、ぼくの場合、そこまで考えすぎるとなかなか疲れが抜けない。
どれだけ反省点が多くても、家に帰る頃には気持ちをリセットしていました。
しかしこれは、長いレギュラーシーズンの話です。
自分のすべてをぶつける短期決戦では話が変わってきます。
アタマの中ではもうホイッスルが鳴っています。
日々のトレーニングも力が入りすぎてしまい「怪我だけはしないように」と、周囲から心配の声をかけられているほどです。
勝たなければいけないという緊張感。そして使命感。
ピリピリした中で試合を待っているここ数日は、とても心地よくて当日が待ち遠しくて仕方がありません。
昨年、大怪我して活躍できるかどうかもわからないぼくを拾ってくれた、福島ファイヤーボンズ。
この1年間で、ぼくは福島という街が、人が、大好きになりました。
心の底から応炎させてもらいたくなりました。
震災の傷跡が残るこの街で、震災から生まれたこのチームと、最高の景色を見に行きたい。
どれだけどん底に突き落とされても、死ぬ気で挑み続ければ何かが変わっていく。素敵な景色に巡り合うことができる。
そういう経験を、みんなで共有したい。
目指しているのはこれだけです。「がんばった」ではダメなんです。しっかりと勝利を掴み取って景色を変えていきたいんです!
初戦の相手は仙台です。
レギュラーシーズンでは3勝3敗。実力は拮抗しています。
しかし前回は20点差の大敗。たくさんの人を失望させてしまいました。
と心配されている方もいるでしょう。
そしてその仙台が、ふたたび死に物狂いで、ぶつかってきます。
あのチームは本当に良いチームです。中途半端な気持ちでは、また恥ずかしい負け方をしてしまう。
身体能力が同等の場合、戦術も大切ですが、勝つのは気持ちの強い方です。
コロナが明けていれば、大声援をお願いし、エナジー全開で勝負したいところでした。
しかし現在は「飛沫感染防止」の一環で、それが禁止されています。
※福島ファイヤーボンズ 観戦マナー&ルールはこちら
https://firebonds.jp/manner/
心苦しいですが、ご協力のほど、何卒、よろしくお願いいたします。
そんな中、会場で、ぼくらの大きな力になっているのが手拍子や、バルーンスティックでの応炎です。
と思う方もおられるかもしれません。
ご安心ください。
試合展開や自らのコンディション。聞こえてくる音の方向。その大きさ。リズム。
とか
とか、一つひとつの音に込められた想いを選手たちそれぞれが感じ取っています。
アウェイという環境下では、相手チームのファンの方が人数は多いかもしれません。
でも、託された想いの大きさは絶対に負けていない。
そういう気持ちの入ったファンに背中を押されて、ぼくらは今回、B1へ挑戦する権利を手に入れました。
同じコートの中にいなくてもファンの皆さまの存在は、選手やスタッフと同じくらい心強いものです。
特に選手から観客席までが近いバスケットは、その大きさを一層感じさせてくれます。
さあ、プレーオフが始まります。
試合展開がどうなろうと、選手は1ミリもあきらめません。絶対に仙台を倒します。
という試合を見せていきます。そして必ずB1へ駆け上がります!
ご都合よければ、ぜひ、会場までいらっしゃってください!
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。試合、楽しみにしていてください!
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#バスケットボール#Bリーグ
【PROFILE】
橋本尚明(はしもとなおあき)
1992年、愛媛県松山市生まれ。大学在籍時は新人戦にて最優秀選手賞とアシスト王を獲得。その他、西日本選手権、関西学生選手権で優勝を経験し、関西学生選手権と関西学生リーグ戦では優秀選手賞を受賞するなど実績を積む。
その後、2015年に大阪エヴェッサと契約。主力選手として活躍。プレーオフにも出場。2017年、富山グラウジーズへ移籍。主にシックスマンとして、チームのB1残留に貢献した。
2018年には横浜ビー・コルセアーズへの移籍。アメリカの伝統的スポーツ用品メーカー・スポルディングと、ブランドアドバイザー契約を締結。
2021年、島根スサノオマジックへ移籍するもシーズン中盤に故障により離脱。現在は福島ファイヤーボンズと契約。
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