悪趣味塗り絵画家Shiki氏、初個展「パラノイア」講評 〜社会風刺としてのアート〜
「塗り絵画家?」「塗り絵は子供のする物だろう」とタイトルを読んで思った読者も多いはず。私もそのうちの一人だった。しかし、私はShiki氏の塗り絵を見てそのような価値観はボロボロに打ち壊されてしまった。それほどまでに、「悪辣さ・悪趣味・アート」を感じさせられたのが、今回のShiki氏初の個展「パラノイア」であった。
Shiki氏の塗り絵を知らない人に説明すると、「子供用の塗り絵を大人用の塗り絵に書き換えられた」というところだろうか。具体例をいくつか交えて説明させていただく。