微信の「视频号」がバージョンアップしました！
皆さんこんにちは。エンジョイジャパンの橋本です。12月23日の夜、中国最大のメッセージアプリ「微信」の「视频号（動画アカウント）」がバージョンアップされたことが発表されました。
バージョンアップする以前は、9枚以下の写真、1分以内の動画が投稿でき、公式アカウントの記事へのリンクなどの機能が付いてましたが、バージョンアップ後は、「ライブコマース」、「连麦（※）」、「美顔効果※」、「打赏（※）」等の機能が新たに加えられました。
※连麦：ライブ中に他のライバーもしくはファンと音声、または動画で繋げられる機能。
※美顔効果：カメラに映る顔を綺麗にしたり、美白、小顔に出来る機能。
※打赏：ライバーに仮想通貨、バーチャルプレゼントを贈ることができる機能。
また、これらの機能以外に、微信はライブコマースを盛り上げるため、ユーザーのプロフィールと、「发现」の中にそれぞれライブコマースの入口を設けました。
ここで、これらの新しい機能を簡単にご紹介します。
①连麦機能
ライブコマースに参加したファンたちは、ライバーに音声またはビデオの接続を申請出来ます。ライバーが申請を許可すれば、ファンはライバーと共にライブに参加をすることが出来ます。
ファンたちはライバーに選ばれることで満足感を得られ、ライバーと密なコミュニケーションを図ることができます。一方、ライバーからすれば、よりコアなファンになってもらえることで自分に対する課金が増え、さらにライブコマースが盛り上がっているように演出することが出来ます。
②打赏と抽選機能
ファンたちは、微信の中にある仮想通貨やバーチャルプレゼントを購入することが出来ます。最もシンプルなプレゼントは「微信豆（ウェイシンドゥー）」で、iPhoneユーザーの場合は、1元=7微信豆で購入ができます。この機能で、単純にライバーは収入アップが見込めます。抽選機能は、ライバー側で参加条件、イベント期間、当選者人数を決めることができ、普段から支持をしてくれるような内容で参加条件を設定すれば、おのずとファンを囲い込むことができます。その結果、ファンとライバーの関係性は強くなっていくと予想されます。
ショート動画やライブコマースが流行っている現在、多くのプラットフォームは「抖音」、「快手」、「淘宝直播（タオバオライブ）」を真似て、動画サービスやライブサービスを強化してきましたが、どれも抖音やタオバオを追い抜くことが出来ませんでした。しかし、微信は利用ユーザーを12億人も抱えているため、これまで微信を使って商品を販売したり（=代理購入）、「公众号（公式アカウント）」で商品を紹介したりしていたユーザーたちは、ライブコマース機能が追加されたことによって、ファンたちとの距離を縮めることが出来、代理購入の売上もさらに上がるのではないかと思います。微信ライブの利用ユーザー数が今後増えれば、もしかしたら中国向けのプロモーションのバリエーションが増えるかもしれません。
以上、微信の「视频号」がバージョンアップした情報でした。気になることがありましたら、ぜひ橋本までご連絡ください。YouTubeチャンネルもぜひチェックしてくださいね！気に入ったら、「イイネ」ボタンをお願いします！
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