タオバオの「逛逛」に新機能、「種草機」が追加。10/11(月)にリリース
皆さんこんにちは。エンジョイジャパンの橋本です。過去の記事で淘宝の「逛逛(グァングァン)」機能についてご紹介しました。本日は、タオバオの「逛逛」に追加した新機能「種草機」についてご紹介したいと思います。
※「種草(草を植える)」:中国ネット用語、ネットユーザーがネットで商品情報を共有したり商品をすすめたりして、見ている人の購買意欲をかき立てる行為を指す。
中国最大のECイベントW11が近づいてきました。タオバオは今年も例年通りにイベント開催前の予熱期間を設けた上で、新たに種草期間(10月1日からW11終了まで)を設けました。それと同時に、10月11日0時に天猫の公式ウェイボーアカウントにて、タオバオ逛逛の新機能「天猫W11種草機」が正式にリリースされました。
今回のリリースに伴い、タオバオ逛逛「種草機」は100人以上のアイドル、俳優、KOLを起用しました。彼らは「人型種草機」に変身し、動画、静止画、ライブ等の形式で、タオバオのユーザーたちにより良いアイテムを薦めました。
天猫W11種草機:種草をもっと簡単に
天猫W11種草機はTB plusチップやNeural Engineが搭載されています。毎秒数十億回の計算が可能で、ユーザーの行動履歴に基づき、迅速にユーザーの需要や好みを予測し、最もユーザーに適する商品をレコメンドすることができます。
W11は中国国内の割引率が最も高く、かつ参加するブランドが最も多いイベントのため、毎年この時期に、天猫、京東をはじめ、各ECプラットフォームはいろんなキャンペーンを実施します。それと同時に、メーカー側もそれに合わせて、割引クーポンの配布や値下げ等すべての手を尽くし、売上向上を狙います。
その一方で、イベントに参加する商品の品目、ブランドが多すぎて、自分は何が欲しいのか、何を買えばいいのかが分からなくなってしまい、買いたいのに、結局何も買わなかったという消費者が多くいます。まさにその人たちのために、今回天猫はW11の前に、種草機をリリースしました。その目的は、消費者の購買履歴等に基づいた天猫のアルゴリズムによって、消費者がほんとうに欲しい商品をリコメンドし、何を買えばいいのかという問題を解決させ、購入を促します。
現在、タオバオ逛逛に入ると一番上の検索欄は通常モードではなくなり、種草機に変わりました。検索ボタンも、「種草に行く」というボタンに切り替わりました。普通の検索というより、新しい世界への扉のような感じになっています。
興味があるキーワードを検索欄に入力した上で、「種草に行く」ボタンを押すとそのキーワードに関連する投稿が表示されます。表示される投稿の内容は全部W11で売られる商品に関連するコンテンツであり、商品レビュー、価格比較等の投稿が多いです。記事の一番下の所には、記事の中で紹介されている商品が表示され、ショッピングカートボタンを押せばすぐ注文でき、一旦買い物カートに入れて、調べてから買うかどうかを検討することも可能です。また、何も入力しないでも、「秋最初のトレンチコート」、「秋元気に見える化粧品」等、今人気の検索キーワードがランダムに表示されます。
そして、消費者に記事を読ませるために、一定数の記事を閲覧すれば抽選に参加できるキャンペーンを実施していて、特賞は上限49,999元の清空購物車賞です。(※清空購物車とはショッピングカートに入った商品を全部購入してくれて、カートをクリアにしてくれます。つまり、無料でプレゼント、ということですね)規則として、異なる記事を3秒以上閲覧すると、1回の閲覧とカウントされ、15回のたびに抽選に応募できます。一日の応募上限は2回です。種草機の特徴の一つは閲覧履歴も見られるところです。見たら終わりではなく、繰り返し同じ記事を見ることで購買意欲を膨らませ、最終的に購入につなげるのがこのキャンペーンの目的です。
種草機を利用することで、消費者は事前に商品を比較して、欲しい商品をショッピングカートに入れることができます。一方、販売側もショッピングカートのデータに基づいて、売れそうな商品を予測し、チャンスロスを防ぐためにW11の本番が開始する前に追加生産や追加発注が可能になります。
コンテンツマーケティングは中国ではますます重要になっています。TIKTOKや小紅書もEC機能が導入され、アリババと対抗する姿勢を見せています。今後、タオバオ逛逛、タオバオライブを中心としたコンテンツ機能は多くの消費者がタオバオAPPを利用する理由になるのでしょう。
以上、天猫W11種草機のご紹介でした。気になることがありましたら、ぜひ橋本までご連絡ください。
メール:hashimoto@enjoy-japan.jp