中国のゲーム市場についてご紹介します!
皆さんこんにちは。エンジョイジャパンの橋本です。近年、「腾讯(テンセント)」や「網易(NetEase)」などの中国IT企業が、次から次へと評価の高い、ハイクオリティなゲームをリリースしているのは、なんとなく皆さんもご存じなのではないでしょうか。中には、日本でも社会現象になった《荒野行動》などの作品もあります。
もちろん、《荒野行動》以外にも日本でリリースされ、人気となっている中国のゲーム会社が開発したゲームが多くありますので、本日はそのご紹介と、中国のゲーム市場についてお話をしていきたいと思います。
まずは、中国企業が制作した日本で大人気のゲームを5作品ご紹介します。
①《原神》
《原神》は「上海米哈游(ShanghaiMihayou)」がプロデュースしたワールドアドベンチャーゲームです。2020年9月に発売され、わずか半年間で約65億元(約1,101億5,268万円)の売上を達成しました。
②《Rise of Kingdoms ~万国覚醒~》
《万国覚醒》は「上海莉莉丝网络科技有限公司(Lilith Games)」が2019年12月にリリースしたリアルタイムストラテジーゲーム(RTS)です。ゲームのコンセプトは、11種類の文明・英雄を駆使して世界制覇を目指すもので、全世界4,000万ダウンロードを記録している名作です。
③《少女前线(ドールズフロントライン)》
《少女前线》は「上海散爆网络科技有限公司(サンボーン)」が2018年8月にリリースした「美少女×ミリタリー」のゲームです。このゲームは、第三次世界大戦後に世界が混乱と暗闇に陥った時期の物語となっていて、全世界で約1,000万ダウンロードを記録した大ヒット作です。
④《崩壊3rd》
《崩壊3rd》は「米哈游科技(上海)有限公司(miHoYo)」が2017年2月にリリースした3Dバトルを行っていくSFゲームです。ゲームのコンセプトは、不思議な災害によって侵食されてくる世界を描いてます。
⑤《碧蓝航线(アズールレーン)》
《碧蓝航线》は中国の開発会社が2017年9月にリリースした育成&シューティングゲームです。ゲームのコンセプトは、世界中の艦船がカワイイ美少女キャラとなって登場するものとなっています。2019年にTVアニメ化もされて、「アニオタ」の間では有名な作品です。ゲームに関しては、数千万ダウンロードを記録するほどの大ヒット作です。(詳細数字は未発表)
ここからは中国のゲーム市場についてお話ししていきと思います。
中国のゲーム市場について
①中国のゲーム市場と人気ゲームジャンル
2020年12月に発表された《中国游戏产业报告(中国ゲーム産業レポート)》によると、中国のモバイルゲーム市場の売上高は年々増加し、2020年には2096.7億元に到達しました。2019年に比べて515.6億元も増加しています。一方、ウェブゲーム市場の規模は縮小を続けており、2020年のウェブゲーム市場の売上高はわずか76億800万元で、前年比で22億6,100万元も減少しています。
そして、2020年中国のモバイルゲームの市場シェア率は75.24%、ウェブゲームの市場シェア率は2.73%で、モバイルゲームの収益がゲーム市場の主要なシェアを占めていることが分かります。
また、中国で収益性の高いモバイルゲームの中で、「角色扮演类(ロールプレイングゲーム)」、「战术竞技类(戦術競争ゲーム)」、「射击类游戏(シューティングゲーム)」の3つが上位となっています。この3つのジャンルは総収入の49.8%を占め、総収入のほぼ半分を占めています。
②00年代は、90年代よりもゲームに使う時間が長い
とあるデータによると、90年代生まれのユーザーがネットに使う平均月間使用時間の中で、ソーシャルネットワークに使う時間は3,000分近くあります。そして、ショート動画の発展に伴い、90年代生まれのユーザーはショート動画に費やした時間は大幅に増加し、2,600分を超えました。モバイルゲームは、上記の2つより短く、1,100分でした。
一方で、00年代のユーザーがネットに使う平均月間使用時間の中で、ショート動画に使う時間は2,800分以上、モバイルゲームに費やした時間は90年代ユーザーより長く、1,500分以上となっています。
③《原神》が大ヒット!
2020年9月、モバイルゲーム業界でアクティブユーザーの普及率のTOP3は、テンセント(62.1%)、Happy Elements(19.8%)、NetEase(9.6 %)となっています。
2020年9月を基準に、過去1年間に新たにリリースされたゲームの月間アクティブユーザー数を比較すると、《原神》、《光遇(SKY)》、《爱上消消消(削除ゲーム)》の3つがトップ3にランクインしました。それぞれの月間アクティブユーザー数は、1,015万人、999万人、756万人となっています。先程ご紹介した《Rise of Kingdoms ~万国覚醒~》は224万人で、第10位にランクインしています。
《原神》は2020年にリリースされたばっかりのゲームとして大ヒットしていますが、実は2015年にリリースしたMOBA系のゲーム《王者荣耀》はそれよりはるかに人気で、2020年9月の月間アクティブユーザー数は1.5億人を超えました。
以上中国のゲーム市場についてのご紹介でした。中国のモバイルゲームの市場は年々拡大しているため、ゲームのキャラクターを用いたプロモーションも最近人気になってきています。どういったプロモーションを展開しているのかは今後ご紹介していきたいと思います。
気になることがありましたら、ぜひ橋本までご連絡ください。
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