海老テロを真似する上で気をつけるべきこと
どうも、ペットボトルからプペルTのはっしーです!
この記事では、キングコング西野さんのオンラインサロン内でプチバズってる海老テロについて色々と感じたので書いてみました。
西野亮廣エンタメ研究所(https://salon.jp/nishino)
結論から言うと仕掛け人のファンの作り方がうまかったので、その「考え方」を他の業種の人もうまく真似できればなと思い。
1)なぜ海老テロがうまくいったか?
売上に繋がるには広告(プロモーション・広報)とコンテンツ(商品・サービス)のどちらも大事であり、どちらも満たしているから。まずは仕掛け人である田口くんの広告(宣伝)が秀逸だったので詳細はこちらを
→ 海老テロリストの正体(https://note.com/tgseiichi/n/ne2bbe2251909)
今コロナで困ってる飲食店の方は変にアレンジしたりせず、そのまんまパクったほうがいいですね。自分で経営してると オーナーとしてのプライド があるのでオリジナリティを出しちゃいがちですが、変なアレンジはやめましょう。
西野さんもよく言ってるし、僕も今まで7年ほどコンサルをしてきて感じてるんですが、変なアレンジをする人がめっちゃ多いです。変なアレンジをするのはプライドなのかもしれませんが、そこにプライドがあっても1円にもなりません。完全にやり方を丸パクリしましょう。
プライドを持つならオナニープレイじゃなく、いかにお客さんに喜んでもらえるかにプライドを持ってこそ商売人です。
では、田口くんのやり方を完コピしたら成功するかというと、他に重要な視点があります。オリジナリティを出さず完コピしてもうまくいかないパターンがあることを言いたいて。もちろん本人も書いてるんですがより強調して言います。
それはどれだけ秀逸な広告のやり方をしても、とがったコンセプト・商品がないとお客さんには刺さらない ということ。ぽわ〜んとしてコレといった特徴がない丸いゴムボールのようなコンセプトだと、ぽわ〜んと当たって弾き返されるだけです。とがってるからこそ、刺さるんです。
田口くんも商品開発に関わってるかもですが、ここはオーナーやシェフの功績が大きいのではないかと。話題性だけでなく、味もしっかりと美味しいです。
例えばエビ専門店じゃなく「海鮮居酒屋」みたいな店だったら、全然刺さりません。それだと漁港から直で仕入れてる居酒屋もたくさんあり、わざわざ霞ヶ関まで行くのか?というのもあります。実際に来店してる人が住んでるところを見ると「何かのついで」ではなくわざわざ食べに行ってる人が結構多い感じ。(僕の場合もそうでした)
(こちらは海老坦々ラーメン。他には形容しがたい濃厚な味わい!)
かかる移動時間(労力)<<商品への期待度
が成り立っているからです。
しっかり尖ったコンセプトにすることで、商圏(遠くてもわざわざ行きたいと思える距離)が広がります。店舗型のビジネスをするなら、近所だけで成り立つか?もし成りたいならいかに距離を超えて時間を費やしてでも来てもらえるコンセプトにするか?というのを考えるべき。
もし広告がめちゃくちゃうまくいってお客さんがきても、「美味しい海鮮のお店だった」だけでは記憶に残りづらい=話のネタにもなりにくいし、リピートはされづらいです。
堀江貴文さんが出した10000円のラーメンのお店と一緒で、いかに話のネタを提供して率先して口コミしてもらうかを丁寧に設計する必要があります。いいコンセプトの商品を作ると、話のネタになりその人の価値をあげることに繋がりますので、どんどん口コミしてもらえます。(お願いしなくてもインスタなどSNSで投稿してくれたり)
もちろんコンセプト(商品)の作り込みだけじゃなく、「店内ポップ」「接客中でのコミニケーション」でも、口コミされやすくすることもできます。シュリンプガーデンに行った時、接客コミニケーションで口コミされやすさ・リピートされやすさがうまく設計されてるなと感じました。
まずは気軽に1人で海老ラーメンランチでもいいですが、ぜひディナーに行って体感してみてみてください。デートへのお誘いも女性が食いついてもらいやすいカモですし、女子会も盛り上がるかもしれません♩
シュリンプガーデン
https://shrimpgarden-toranomon.owst.jp/
東京都千代田区内幸町2-1-1 飯野ビルディング1Fテラス
03-3539-5090
『霞が関駅』千代田線C4出口直結
『虎ノ門駅』10出口から徒歩3分
『内幸町駅』A7出口から徒歩4分
2)商品作りに妥協したらオワコン
コンセプト=商品とも言えますが、コンセプト=見せ方って側面もあります。見せ方、つまりうまく広告すれば新規来店まではうまくいくかもしれませんが、商品が作り込まれていなければリピート&口コミはされません。
僕もこのコロナ禍で、ただでさえ利益率が低い飲食店は大変だろうとサロンメンバーかどうかは関係なく少しでも食べに行ってます。そしてインスタで人気投稿になるようハッシュタグもかなり考えて投稿し、少しでも集客に繋がるように応援してます。
本当はすべての飲食店を応援したいんです。
でも、非常に残念ながら応援しにくいお店もあります。個人の味覚の問題もありますが、新しい発見や体験がなくコメントが見つからないお店があります。えっと、うーん、、、みたいな。
そんなお店って非常に投稿しづらくて困りますし、このお店はリピートしないな…というお店もたくさんありました。
グルメインスタグラマーとしてグルメ雑誌のように発信するなかで、嘘は絶対につきたくないんですよね。誇大広告のような投稿をすると僕も信頼を失い、それを見て行った人もガッカリし、店も良い印象を持たれません。誰も得をしないから、嘘をつくわけにはいかない。
だから「見せ方」に力を入れるのも大事なんですけど、お願いだから何か1つ以上尖った商品を作って感動させて欲しい!!宣伝させてくれえ!!!
もちろん「美味しい料理」を目当てに来てもらうのではなく「その人に会いたいから」とスナック化の方向でいくなら、全然味の探求はしなくてもいいですね。むしろ料理は完全に捨てて、限りなくスナックに近い形にしちゃえばいい。西野さんが言う形のスナックにするということは、商品は料理でなく人(自分)にするということ。
商品を作る上でよくやってしまいがちなのは、すべての商品で利益を取ろうと原価率を平均化してしまうこと。原価率ってのは販売価格が1000円だとすると、その中に含まれる食材そのものの値段の割合であり、原価率=300÷1000=30%とかで平均化してしまったりします。
西野さんもシナジーマップで無料商品・お金を稼ぐ商品など役割をわけて作ってますし、近所のスーパーでも卵の安売りをして稼いだりもしてますよね。(安売りでお客さんを呼ぶのが良いかは別として)
平均的な原価率で売るよりも「利益は出ないけど感動して思わず人に伝えたくなるような商品」をちゃんと作りましょう。コレって他の業種でも一緒で、複数の商品をおくなら原価率に差をつける=商品ラインナップのシナジーマップを意識しましょう。
利益0どころかその商品だけだと赤字になっちゃうぐらい攻めるといいですね。そこでしっかり満足してもらって信用を勝ち取ることで、他の商品(通常の原価率の商品)を自信を持ってすすめやすくなります。
シュリンプガーデンで言うと、海老ラーメンは通常の商品より原価が高くて利益がそこまで出ないと思うんですが、逆にお客さんからすると尖ったコンセプトかつ気軽に食べに行きやすい。お客さんの取り分とお店の取り分がうまく設計されたいい商品ですね!
海老ラーメンって世の中にないわけじゃないですが希少性は高いので、ちょっと時間がかかっても食べに行きたくなるんですよね。
海老の頭?ミソ?などをふんだんに使いまくった海老の旨みを凝縮された味わいと縮れ細麺がマッチし、至極の一杯となってます。ラーメン好きというよりかは海老好きな人にオススメ。
3)ファンがつくSNS運用について
ここまで書いて終わりにしようかと思いましたが、僕がもっと伝えれることがないかなと考え、SNSや公式LINEの運用についても少し書いておきます。大企業というよりは中・小企業や個人に向けて。
今までコンサルをして来て、SNSを始めオンラインでまったく会ったことない人を集客する、ということをサポートして来ました。その上で、ファンがつくSNS運用をするために超基本的なことがあります。
それは出来るだけ会社くささ・お店くささを減らすこと。まずアイコン(サムネ)を個人の写真、個人の要素を出したプロフィールにすることが大事です。当たり前すぎる話だと思うひともいるでしょうけど、サロン垢以外だと出来てないことはないですか?
もちろんマスコット的なキャラクターを打ち出してやれないこともないですが、個人として顔出したほうが圧倒的に難易度は下がりますので、あえて難しいことしないほうがいいです。
買いたくないものは一切買う必要ないんですが、売り込まれたくないという心理の日本人は多いので、売り込むつもりなくても勝手に売り込まれたという被害者意識を持ってしまうこともあります。なので、会社という単位ではなく個人という単位で繋がっておくのは重要です。(お店感・会社感の強いLINEも非常に多い!)
店舗コンサルやインフルエンサー事務所の顧問をしてたので色んなお店のアカウントも日常的に見るのですが、オーナーが顔出ししてないし従業員さんの写真もなくて、ただの売り込みチラシみたいなアカウントが非常に多いです。マジでw
SNSやWebサイトでちゃんと人の顔が見える=まだ来店したことない人に安心してもらえます。塚田農場などの店内に、仕入れてる農家さんの写真を店内に貼ったりしてるのも同じですよね。
SNSや公式LINEを運用する上では、一方的に情報を投げつける売れないチラシを撒き散らすのではなく、コミニケーションの余白を設計した投稿を心がけましょう。
偉そうに書いてますが僕も後から自分の投稿を振り返り「全然あかんやん!」と思ったりすることも多々あるのですが、別に100点じゃなくてもいいんです。0点を取り続けないよう、意識し続けることが大事です。
まぁ、SNS・公式LINEの運用について掘り下げるとめちゃくちゃ言うことはあるので、またどこかで詳しく説明しますね。
どんな仕事をしてたとしても、ちゃんとお客さんと繋がる流れを作ること・商品を作り込むこと、どちらもサボらないことで全ての人が幸せになれる商売をしていきましょう♩
ちなみにこれだけシュリンプガーデン押しをしてますが、お金ももらってませんし、田口くんともロクに話したことありません。笑 好き嫌いじゃなくてタイミングですけど。
お世辞抜きでいいお店なので、ぜひ行ってみてくださいね!天使の海老もウリなのですが、ムール貝も大好評です!