首都圏組と東北組の反応、TOKYO MIDTOWN AWARD、ビジネス研修とアーティゾン美術館
首都圏組と東北組の反応
7月に入り、秋田のプレ事業の公募などがはじまったタイミングに合わせて、以下のnoteエントリの公開や近しい方々等への案内メール配信などを行う。
首都圏組がそろって「秋田だけは行ったことがない」という反応多数なのが面白い。「はじめての秋田」という企画をぜひ、という声に応えたいと強く思います。先行して連絡済だった東北組からは「ようこそ!でも各県遠いんですよね…」という温かく切実な反応。確かに、情報発信以外で具体的な連携をするのは物理的なハードルが高い。実家のある岡山からは、知人の議員が反応し早速ヒアリングに訪れてくださった。
TOKYO MIDTOWN AWARD のオンライン対応
ノマドで事務局を担当して3年目となるTOKYO MIDTOWN AWARDアートコンペの1次・2次審査会を行う。例年4,5月頃に行っている説明会はオンライン収録したものを配信、1次審査会は事務局だけ集まり審査員はオンラインで、2次審査は模型の審査があるためプレゼンテーションを行う作家のみオンラインで行った。
説明会については、収録もリモートで行ったため通信環境の事前確認や、収録時のモニタリング環境と実際の録画データの違いの調整などが大変でしたが、例年日程が合わない方や遠方の方にも映像を通してご覧いただくことができたと思うので、メリットの方が多かった様子。ただそもそも、公募期間の多くが緊急事態宣言発令期間中となってしまったため、現地確認をしないままの応募割合が高い印象だった。
1次審査は当日まで不安でたまらなかったが、先行して同時期に同様の事業にトライしていた同業者と情報交換をさせていただいたことがうまく反映できたように思う。2次審査はただでさえも関わる人が多いなかで、現場とオンラインが入り混じる難しさで小さなトラブル続出でしたが、何とか大きなトラブルはなく終えることができた。関係各社の努力の賜物。
ビジネス研修とアーティゾン美術館
4,5月に予定していた2社のビジネス研修がじりじりと延期になったいたところ、1社2日間の内容は1日に圧縮して実施。社内でイントロダクション→アーティゾン美術館へ移動して鑑賞→社内に戻りディスカッション→レクチャー→アーティスト(檻之汰鷲さん)のトーク・ワークショップ→レクチャー。アーティゾン美術館の立地の良さ、元からの換気設備や予約システム対応、展示の質の高さなどに助けられた。
期せずして、秋田にゆかりのある鴻池朋子さんの個展、服部浩之・石倉敏明さんが関わるヴェネチアビエンナーレの帰国展をじっくり見ることができたのが良かった。インタビュー記事や数年前の個展などを通して、鴻池さんが秋田の自然の中に飛び込んで制作活動をしていることや、地域の住人と協働する「テーブルランナー」に力を入れていることを知り興味をもっていたので、改めてその仕事をじっくり見ることができたし、初期作から新作も含めた会場構成が想像以上にダイナミックだった。
「テーブルランナー」のセクションで掲げられたキャプションの中で印象的だったのは、市井の人の「表現」に興味をもつ本人の言葉。あえて「アートプロジェクト」に踏み込む作家の明確な意図がここに示されている。
只々、その瞬間に、その人の呼吸とともに、目の前で生まれてはすぐ消え去っていく「語り」という行為だけに注目します。なぜなら、そこにこそ、今まで一度も注目されなかった、人という動物の、重要な芸術性が潜んでいると感じるからなのです。
もう1社の研修は完全にオンラインで行うことになりそうで、途方にくれかけていたところ、ノマドの配信イベント「仕事と生活と表現」で突破口が見つかる。ゲスト出演いただいた佐藤悠さんが、これまでやっていた鑑賞プログラムのオンライン化にも取り組んでいるとの近況を聞き、こちらを軸に大きく組み立てを変えさせていただくことに。インプットが実を結ぶ瞬間。
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