Tele-Rolleiflex
ひさびさにテレローライを連れ出した。
ちょいちょい持って出たことは何度かあったけど
撮るところまで気分が盛り上がらんかったのよね。
と言うとカッコいいけど、ただただ億劫さを越えられなかっただけ。
フィルムは7年前に初めて撮った。
(子供の頃はフィルムだったから、正確には大人になって初めてカメラに詰めたという意味で)
まだその頃はPortra160の5本組が5000円とちょっとで買えた。
今からすると羨ましくて仕方ないが、ずっとフィルムで撮っていた知人は高くなったなぁとボヤいてた。そんなもんかなぁと思いつつしばらくは同じ銘柄を使っていた。
たまーに撮りつつ。
出かけるときは格好つけてカメラ提げてみたり。
いつの間にかまた億劫になってしまって。気をつけてはいたけどカメラにカビを生やしてしまった。
あわててメンテしてまた使って。
ちょーどその頃から仕事での作品撮りにデジタルを使い始めて…
いつのまにかカメラが増えたりレンズが増えたりカメラが増えたりレンズが増えたり…
売っては買い、買っては売ってを繰り返し。なにか使ってみてはもにゃもにゃ言い散らかし。
使い分けきれぬまんまに出番を待つ機材が増えて。なんだかもうわけわかんなくなってカメラ一台レンズ一本に戻りかけ…たけどー
それでも手放せなかったのがテレローライ。
不思議な魅力があるんだわなぁ。
左右反転の逆像のファインダーを覗き込む撮影スタイルはたまらんのだけどー
未だに慣れないというね笑
昨夜知人とえらい長くメッセージのやりとりをして
新聞配達の音と共に寝落ちて、昼ごろ起きて。今日はフィルムで撮りたくないなぁとぼんやり目覚めの一服。
フィルム撮影がデジタルに比べて不慣れなせいもあるんだけど。何撮ろう?みたいになるのもなんか嫌で。デジタルはいつも持ち歩いていて、撮るでも撮らないでもなく何となくテキトーに撮っているのがリズムにはなっている。
今日はそれくらいの感じで面倒だったらいいやくらいにとりあえずクルマを停めて。
面倒だなーと言いながら一枚撮るのもいいじゃないかとファインダーを覗き始めたらスッと入り込んだ。
農耕車くらいしか通らないようなところでカメラとぷら歩き。365日クルマで動いてる身としては数分の歩行が貴重な運動にもなるし。そんなこと考えながら一年をぼんやり回想したり…
なんかもう色々とただただこのまんま過ぎていくなかに居るだけの尊さみたいなものを心地よくすら想ってみたり。
中判フィルムなんてあっという間に撮り切る時間だった。もう一本持てば良かったけど。足らんくらいが今日はちょうど良かったように思う。どう写っているのかも脳内再生できないんだけど。いつまで使えるかわからんフィルムが楽しかったなーという1日。
じーちゃんじゃないけど
有り難いねぇと言いたいわ。