Excelスキルチェック問題の作り方
面談や面接でお話をしていると、PCスキルの自己申告は初級者は過多に話し上級者は過少に話すことが多くあります。とはいっても、職種や業種によって利用する機能やよく使う関数も異なるので一概にできるできないの判断は難しかったりします。
とはいえ「入社後にPCスキルでミスマッチ」というのは業務未経験をOJTするより意外と大変で「選考過程である程度スクリーニングできないか?」の相談は結構多いんです。
また企業が提示する「PCスキル中級」というのもかなり漠然としていて、全員がそれなりの使い手だと思って入社してみたら自分が一番の使い手だったとかもあるあるだったりします。
ということで今回はスキルの目安となる機能や関数をまとめてみました。(企業によっては使う使わないはもちろんありますが)このあたりが概ねできればExcelでは特に困ることもないかなと思います。(If関数の入れ子も得意になっておくといいですね)
Webで公開されているスキル表を利用する
初級:○○
中級:○○
上級:○○
となっているもので、わかりそうでわからない。これなら面接面談で聞けばすぐわかるのであえて紙面で…というのも手間が増えるだけかもしれません。
検定試験の問題をお手本に自社仕様にカスタマイズする
過去問題を参考に必要な機能や関数を利用したオリジナル問題を作ることができます。しかし、検定試験仕様なので回答時間が30分~90分と長めに設定されており、スキルチェックとしてはちょいと長くその時間で面接面談したほうが良いかもとなってしまいます。エッセンスをうまく取り入れて問題を作成できたら一番お手軽な方法です。
自分で問題を作成する
15分~長くても30分くらいでわかる内容だといいなと考えると、どうして自作になるでしょうか。また、同じ企業でもピボットテーブルを多用する部署もあれば全く利用しない部署の違いもあったりするため、汎用性をふまえるとやはり自作。
じゃあ自分で問題を作ってみよう
今まで多くの方のPCスキルを見てきた&教えてきた中から、これだけできたらPCスキルに悩むことはないかなあという問題作成のポイントをご紹介します。
・制限時間は15~30分(オフラインなら15分、オンラインなら30分が限界)
・だんだん難しくなるように作る
・検定試験方式の問題だと0or100になってしまうので、特定の機能や関数にフォーカスした問題を出題する(何ができて何ができないかを明らかにする)
・1問に盛り込む機能や関数は2つまで
・検索OK(検索OKにしてもできない人はできない、私も毎回関数は検索する)
四則演算
初めの一歩、SUMとAVERAGEを使った縦横の集計表です。
ウィンドウ枠の固定
見出し行・列の固定の有無で効率が大きく変わります。利用するPCが毎回別モニタがついてくるわけではないので、画面を有効活用する必要があります。
並べ替え
Excelのサジェストに惑わされず、自分で範囲指定できるようになっておかないとたまに「あれ?」ってことが起きます。
フィルタ
色でフィルタリングできるって便利ですよね。
一軸の棒グラフ、一軸の折れ線グラフ
やっぱりビジュアルは大事。表とグラフだと百「見」は一見に如かずくらいの違いが出てくるときがあります。
関数、小数点以下の取り扱い(自社でよく使う集計もの)
・日付関数を使って月末や翌月を求める
・売価、単価を求める
・売上高、最高&最低
・割引の計算
このような問題は、途中の内容が人によって異なる場合があるため、最終的に結果があっていればOKとする場合は良いですが、過程も合致していることを求める場合は前提条件として記載する必要があります。
IF関数
IF文が入れ子になると途端に難易度が上がるようで、ピンポイントで出題。
絶対参照と相対参照
これも知ってると便利なんですが知らない人も結構います。
条件付き書式
休日を赤く表示させたいんです。
SUMIF(S)関数・COUNTIF(S)関数
定額の交通費支給が出社ごとの経費精算へ変更になったりしているので大活躍の関数かもしれません。
ピボットテーブル
SUMIFやCOUNTIFが使えるならピボットテーブルもOKですね。
VLOOKUP関数
有名だけどここでつまずく人が多い関数です。
ここまで完走できればポータブルスキルとして力を発揮します。
追記)
本当は時限爆弾仕込んで自動終了とかやりたいのですが、マクロが動きません!とか発生するので完了までの時間は自己申告制にしています。
みなさまよきExcelライフをお送りください。
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