ダンキラプレイバック!!! 2章を読み返して気づく日常の尊さ【メインストーリー感想】
おうちで暇を持て余しているみんなー! ダンキラしようぜ!
どうも、『ダンキラ!!! - Boys, be DANCING! -』(※)が大好きすぎる自称“ダンキライター”のハシビロコです。
(※)KONAMI発・リズムゲーム要素ありの少年ダンサー育成ゲーム。
特技はどんな話題からでも『ダンキラ!!!』布教につなげること。
先日はついに紅鶴学園都市によく似た街・横須賀在住の友人をコーチにしまして、日々送られてくる進捗報告に心躍らせています。
『ダンキラ!!!』はイベントも楽しいですが、メインストーリーも魅力的。
予想の斜め上を行くトンチキ要素もありますが、それでも笑いあり涙ありの激アツストーリーにまとめてくるのが見事というほかありません。
先日久しぶりに2章を読み返したところ、
……もうね、全部尊い。
初見ではモブおじ様のインパクトに記憶を持っていかれましたが、9章読了後に戻ってくると2章の何気ないやりとりがすべて心に刺さりました。
今回は2章のストーリーを振り返りつつ、改めて気づいた魅力について語ろうと思います。
※このnoteは100%個人の趣味で書いております。公式とは一切関係ありませんのでご了承ください。
※ネタバレを含みますので、ネタバレ嫌いの方は回れ右。今すぐお手元の『ダンキラ』を起動してお確かめください。
2章あらすじ
メリーパニックの特待生昇格試験が終わり、ついに紅鶴学園での生活がスタート!
充実したカリキュラムや設備に目を輝かせるメリーパニックですが、そこに学園王者のエトワールから宣告が。
「ゴールド生にはふさわしくない」と言われ、実力を証明しようとするメリーパニックだったが……。
一方コーチは実力を買われエトワールのコーチングをすることに。垣間見える彼らの日常、そしてやってくる「ショーケース」とは。
ダンキラ基礎の復習におすすめ
2章の第1話(count21)はダンキラの基礎知識を復習したいときにおすすめの回。
ゴールド生たちの授業風景が描かれ、「ダンキラとは」「ワークスとは」「コーチとは」などの定義をおさらいできます。
ダンキラは約150年前にセブンズ・オリジンによって原型が作られた競技。
楽曲と振り付けが極限までシンクロしたワークスを踊ることでダンサーたちの脳内にアドレナリンが大量に放出され、平時よりもすぐれたパフォーマンスを発揮できるとのこと。
つまりダンキラ中のダンサーは一種のトランス状態に陥っていると考えられます。
その興奮状態は観客にも視覚的に伝わり、「踊りたい」という気持ちにさせるそうです。
やはりあれは強めの集団幻覚。
エイプリルフールにタオル1枚でダンキラしているように見えたのも幻覚だったのでは。
正直初見ではダンキラやワークスなどの説明を「ふーん」と軽く見ていたので、定義は記憶にうっすらと残っている程度でした。
しかしダンキラ中毒になった今読み返すと、探し求めていた研究資料にようやく出会えたような喜びを感じるはずです。
ちなみに紅鶴学園のカリキュラムは午前に座学、午後に実技と夜まで授業がみっちりだとか。
……そのわりにはよく遊んだり自主練したりしているような。これが若さか。
ダンキラ300人斬りの夜
座学でも実技でもなにかとメリーパニックに実力差を見せつけようとするエトワール(主にノエルくん)。
コーチによって引き出された力を自分たちの実力だと勘違いしているのでは、と指摘してきます。
「だったらダンキラしようぜ!」と通常営業のメリーパニック・ソラくん。
コーチはエトワール側につき、ダンキラをすることになります。
結果はエトワールの勝利。ワークスがエトワールの得意ジャンルだったこともありますが、高い技術と精度は認めざるを得ません。
そしてコーチはしばらくエトワールと行動することに。
彼らがチームを結成したときの出来事「ダンキラ300人斬りの夜」を知ることになります。
以前は「キングダム」というチームで活動していたエトワールの晶と蛍。しかしチームは解散し、新たなチームメイトを探していました。
実力に見合う者がいなかったため希望者を断り続けていた2人でしたが、ふとしたきっかけで300人を相手にダンキラをすることになってしまいます。人数の桁がおかしい。
80チームほど倒した、というのもすごいですがここでさすがに体力の限界が。
そんな窮地を救ったのが、同じくチームメイトを求めていたノエルくんでした。
これが3日3晩踊り続けた「セブンズ・オリジンの死闘の再来」といわれる「ダンキラ300人斬りの夜」。
……やっぱり桁がおかしいですが安心してください、これが『ダンキラ!!!』の通常営業です。
エトワールの日常が尊い
このあと特待生専用の寮「ゴールドハイム」での日常が描かれるのですが……読み返すと尊すぎて涙が出る。
何気ない会話もノエルくんのご主人様っぷりも晶の暴走も蛍の風呂上りシーンもみんな守りたくなります。
わちゃわちゃとした時間がどれほどかけがえがなく、彼らが手に入れたいものだったのか。
9章を読んだ後は、笑顔の裏に隠れた本心や幸福感が伝わってきます。
ショーケースとモブおじさん
平和な日常から一転、物語はセレブならではのしがらみへと移ります。
夜ごとに開催される「シークレットショーケース」。
政財界などのセレブを招き、エトワールの「ダンス」としてのパフォーマンスを鑑賞する場です。
チケットはオークション制で、車やクルーザーが買えるほどの高値が付くとか。
……推しを間近で見るためには実質無料、という気持ちはわからなくもない。
『ダンキラ!!!』のメインストーリーは、モブも含めてフルボイス。
もちろん観客のおじ様たちによる会話もボイス入りです。
あまりにもリアルな演技なので「大丈夫かこれ」とコーチは心配になりました。
自分たちを商品のように眺める観客のおじ様たちとの会話で、エトワールの精神的ダメージは大。
しかし家のためには仕方がないこと、と割り切ってステージに立っていることが伝わってきます。
ふとノエルくんの脳裏によぎったのは、授業中にメリーパニックと交わした会話。
なぜ彼らのことを思い出したのかわからずに、ノエルくんは帰路につきます。
ひとりにしてあげようとする蛍と、迷わず追いかける晶。
9章で2人の背景を知った後だと、この対比がグッときます……!
メリーパニックへの対抗心
さて、2章の随所で登場するノエルくんVSメリーパニックの構図。
エリートゆえにメリーパニックの自由さが気にくわないのかと思っていましたが、蛍がノエルくんにこんな一言を発するシーンがありました。
「うらやましい?」、と。
……ちょっと待てかなり意味深だぞこのセリフ。
英国貴族の末裔として幼いころから気品とプライドを持って厳しい世界を生きてきたノエルくん。
周りにいるのは大人たちばかりで、同年代の子はほとんどいなかったのかもしれません。
いたとしても、家柄や実力に圧倒され、気後れするか媚びを売るか。能力の高さでしか自分を見てもらえなかったのだとしたら……背負っているものが重すぎてコーチは泣けてきます。
そんなノエルくんにとって、「きっとなんとかなる!」と根拠のない自信と仲睦まじい姿を見せるメリーパニックは、どうしても認めたくない相手。
同時に自分にはないものを持っている相手だったのでしょう。
おそらく裏表なく「ダンキラしようぜ!」と自然体で勝負を仕掛けてきたのはソラくんがはじめて。
ノエルくんは、これまで感じたことのない戸惑いや苛立ちを抱いていたのかもしれません。
そんな心中を察したからこそ蛍は「うらやましい?」と口にし、ノエルくんはその言葉を受け流したのだと考えられます。
一方メリーパニック、とくにソラくんの勘もすさまじい。
ノエルくんとダンキラをしたあと、「本当はもっと強いのでは」と実力を出し切っていないことを察しています。
ノエルくんの真の実力はいつ解放されるのか。10章以降の展開に期待です。
そして三千世界へ
盛りだくさんの1日が終わり、ストーリーは3章の布石へ。
(1章と2章は同じ日の出来事だったと気づき軽く衝撃を覚えました。)
次なるチーム、三千世界の朝稽古を見学にやってきたコーチ。
リーダーの光国の背後に立つと一撃を食らいそうになり、おぼろ君の必死な自己紹介を目にし、ゆかり君のほんわかさに癒されます。
なんだろうこの実家に帰ってきたかのような安心感は。
3章のメインは三千世界。少年マンガの王道のような熱い展開が待ち受けています!
また時間が取れたら感想を書きますので、少々お待ちください……!
次回予告「どちらを追うべき? 筋肉か音楽か」
なかなか勝ち星をつかむことができず、どうしたら成長できるのか考えあぐねていた三千世界。
朝食のメニューすら迷う決断力のなさにますます自信をなくすおぼろ、自分のせいで足を引っ張っているのではないかと悩むゆかり、滝に打たれる光国。
そんな3人は、毎年脱落者多数の地獄の山籠もり合宿に挑戦することになる。
次回、「どちらを追うべき? 筋肉か音楽か」。明日もダンキラ、しようぜ!
『ダンキラ!!! - Boys, be DANCING! -』公式サイト
https://www.konami.com/games/dankira/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?