![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72626324/rectangle_large_type_2_46f0ee67faa59b495a75df54f73fac33.jpeg?width=1200)
あれは僕の「プロレス」だった 〜僕が実践した3つのこと〜
国内最大級のスタートアップカンファレンス「ICC サミット FUKUOKA2022」
その「クフラテッド・カタパルト」という部門で優勝しました。
優勝しました。
— 大逆転の山崎 彰悟/ 工芸界のストロングスタイル (@YamasakiShogo) February 16, 2022
これも皆様の応援と社員たちの頑張りのおかげです。
ありがとうございます。@yamachiku_hashi
【速報】竹のお箸を、もういちど日本の食卓へ。伝統と竹林を守り続ける「ヤマチク」がクラフテッド・カタパルト優勝!(ICC FUKUOKA 2022) https://t.co/tnGtASdmHc @ICC_MEDIALABより
僕がどんなプレゼンしたかは、youtubeでご覧いただけます。
このプレゼンを創り上げるにあたって、僕は大好きな「プロレス」からたくさんのヒントを得ました。今日はその中で再現性が高い3つをご紹介します。
誤解のないように記しますが、これは「これをやれば良いプレゼンができる」というHow To ではありません。
僕はそんなことを語れる実績も能力もまだありませんから。笑
プレゼンに必要な本物のノウハウや心得を知りたい方は、三輪 開人さんの本を読んでください。僕は三輪さんに教えてもらったことを実践しただけです。
三輪 開人 さんのプレゼンWSに参加しなければ、僕の優勝は有り得ませんでした。
— 大逆転の山崎 彰悟/ 工芸界のストロングスタイル (@YamasakiShogo) February 20, 2022
僕はただ言われたことを実践しただけです。
この本は僕のプレゼンのバイブル。
三輪さん、本当にありがとうございます。 pic.twitter.com/r0NrvnMf5Z
あくまで「プロレス」をビジネスに活かしている、変態経営者の戯言だと思ってください。
① 聞いた人に何をして欲しいのか、明確にする。
プロレスは格闘技であると同時に、エンターテインメントでもあります。
ただ強いだけではダメ。観客を熱狂させるための高度なサイコロジーが必要です。
勝っても負けても会場を盛り上げる。これがトップレスラーです。
これをプレゼンに置き換えるならば・・。
「ピッチ大会で優勝すればよいのか?」
「上手いプレゼンだけでよいのか?」
「伝えたいことを言うだけで良いのか?」
ということだと思います。
そもそもプレゼンを聞いた人に何をして欲しいのか?
これが1番大事なことです。僕の今回のプレゼンの目的は、
「ヤマチクのファンになってもらうこと」
結果として優勝しましたが、正直「勝ち負け」は重要ではありませんでした。
このプレゼンを聞いた人が、ヤマチクのお箸を買いたくなる。
竹のお箸の良さ、社員さん達の頑張り、社会的意義を、誰かに話したくなる。
そのために、どんな構成にするか、どんなビジュアルを使うか、どんな言葉を使うか、どのタイミングでサンプルをお渡しするか、などを考えました。
あなたのプレゼンの目的はなんですか?
一度PCを閉じて、書き出してみるといいかもしれません。
② どんなキャラで覚えられたいのか、明確にする。
プロレスにはいろんなキャラクターがいます。
ヒーローのようなレスラーもいれば、悪役レスラーもいる。
怖いレスラーもいれば、コミカルなレスラーもいる。
つまり「強さ」だけが価値ではないんです。
自分はどんなキャラクターでファンを喜ばせようか?
レスラーは常に考えています。
プレゼンでは内容と結果がもちろん大事。
でもそれと同じくらい、「語る人の印象」も大事な気がします。
「あのプレゼンした人、こんな人だったね。」
聞いた人が持つ印象を、自分の思い通りにコントロールできるなら。
それは「勝ち」よりも「価値」があります。
僕のキャラは
「ヤマチクで働く人達の頑張りを伝える代弁者」
僕は、他の登壇者の方が必ずやる「当たり前のこと」をしませんでした。
それは「自己紹介」
自分の所属、経歴、名前すら言っていません。
あくまで主役はお箸を作っている社員さんや切子さんです。
僕のことは正直どうでもいいんです。
「頑張るアトツギ」「強いリーダー」
そんなもんはクソくらえです。笑
今日のピッチは、「僕が凄い」と思われるためのピッチじゃない。
— 大逆転の山崎 彰悟/ 工芸界のストロングスタイル (@YamasakiShogo) February 16, 2022
ヤマチクで働くみんなの凄さを伝える。
そのためのピッチ。
僕は代弁者に過ぎない。
そう思うと緊張はしない。
勇気が湧いてくる。
盛大な「身内自慢」、やってやりますよ。
僕は盛大な「身内自慢」をしてきただけです。
もし僕にちょっとでも「自分がすごいと思われたい」という欲が出ていたら。
プレゼン内容も結果も、全く違うものになっていたでしょう。
あなたのプレゼンを聞いて、人はどんな印象を受けるでしょう?
そのキャラは、本当にあなたが意図したものですか?
③ 限界を超えて練習する。
プロレスラーが入門時に最初に課される課題。
「スクワット1000回」
常軌を逸したトレーニングが、超人を生み出します。
スクワット500回と、スクワット1000回。
筋トレとしての効果は変わらないそうです。
ではなんで1000回のスクワットを行うのか?
それは限界を超える訓練。
「もうダメだ」から、逆転する。その姿にファンは熱狂します。
つまり、非効率なスクワット1000回は精神を鍛えているのです。
プレゼンも練習が命だと思います。
練習を重ねるごとに、自分らしい言葉、聞きやすい間が洗練されていきます。
今回のプレゼン、僕は200回以上練習しました。
決戦の朝。
— 大逆転の山崎 彰悟/ 工芸界のストロングスタイル (@YamasakiShogo) February 16, 2022
最後の確認。
ここまで来たら、だんだん楽しくなってきた。
思いのたけ、しっかり伝えてきます。@yamachiku_hashi pic.twitter.com/z8ezCdNKwr
もちろん言葉はすべて自分の体に染み込んでいたし、本番直前の練習では何度やっても寸分違わず「6分42秒」で終わるぐらいまでになっていました。
プレゼンのテクニカルな部分は、これ以上あがる要素はない。
それでも僕は練習を続けました。
すると、練習のたびに頑張る社員さんや切子さんの顔が浮かんできます。
自らのプレゼンで、自分が鼓舞されるようになりました。
その結果、本番も全く緊張することなく、楽しくプレゼンができました。
自分はみんなと一緒に闘っている。
そんな精神的なつながりを、限界を超えた練習で得られたと思います。
プレゼンを控えた皆様。
「これで完璧!」から、更に練習してみてはいかがでしょうか?
僕がプロレスから学んだプレゼンのポイント。
少しはお役に立てそうでしょうか?
これをお読みいただいた上で、もう一度プレゼン動画をご覧いただければ、
「あいつが言ってるのはこういうことかな?」
とわかるかもしれません。
加えて、プロレスに興味を持っていただければ幸いです。笑
プロレスは人生の教科書
プレゼンのみならず、僕は経営にもリブランディングにもプロレスを活かしています。
僕のプレゼンの教科書 pic.twitter.com/BFFYY5FfOJ
— 大逆転の山崎 彰悟/ 工芸界のストロングスタイル (@YamasakiShogo) February 20, 2022
皆様の感想、お待ちしております!!!
ご批判、ご指摘もコメントも大歓迎です。
プロレスは「受けの美学」ですからね。笑
ヤマチクのお箸を買いたくなったら、こちらからどうぞ。