TA-4.2.4 (K2)使用性の要件の実装と、ユーザーの期待の達成の両方を検証およ び妥当性確認するのに適している手法を説明する。


使用性の3つの側面

使用性を評価するには、以下の3つの側面を考慮する必要があります。

  • 使用性: ユーザーインターフェースが操作しやすいかどうか。

  • ユーザーエクスペリエンス (UX): テスト対象の全体的なユーザー体験。

  • アクセシビリティ: 特定のニーズを持つユーザーがアクセスできるかどうか。

使用性

ユーザーインターフェースを介したタスク実行のしやすさに影響を与えるソフトウェア欠陥に焦点を当てます。問題があると、ユーザーは効率的に、または満足感を持って目標を達成できない可能性があります。
以下のような副特性があります。

  • 適切度認識性(理解性)

  • 習得性

  • 運用性

  • ユーザーインターフェース快美性(魅力性)

  • ユーザーエラー防止性

  • アクセシビリティ

ユーザーエクスペリエンス(UX)

テスト対象全体のユーザーエクスペリエンスに焦点を当てます。使いやすさだけでなく、楽しさや満足感などの要素も考慮します。ユーザーエクスペリエンスは、製品のビジネス的な成功にも影響を与える重要な要素です。
以下のような要因が影響します。

  • ブランドイメージ

  • 相互作用の振る舞い

  • 使いやすさ(ヘルプシステム、サポート、トレーニングを含む)

アクセシビリティ

特定のニーズや制限を持つユーザーがソフトウェアを利用できるようにすることに焦点を当てます。障害を持つユーザーを含む、幅広いユーザー層を考慮する必要があります。関連する標準や法律を遵守する必要があります。
以下のような手段で向上させることができます。

  • 音声認識による入力

  • 代替テキストの提供

  • テキストサイズの変更

使用性評価手法

使用性、ユーザーエクスペリエンス、およびアクセシビリティは、以下の3つの主要な手法 を用いて評価することができます。

  • 使用性テスト

  • 使用性レビュー

  • 使用性の調査およびアンケート

使用性テスト

ユーザーがシステムを使用して特定のゴールに到達できるかどうかを検証する 以下の項目を測定することに注力する

  • 有効性:ユーザーが正確かつ安全にゴールを達成できる能力

  • 効率性:必要なリソースを最小限に抑えてゴールを達成できる能力

  • 満足性:ユーザーがシステムに満足している度合い

テスト設計と仕様化は、テストアナリスト、使用性テストの専門スキルを持つテスト担当者、人間中心の設計プロセスを理解している使用性設計エンジニアが協力して行う

使用性レビュー

システム開発の早期段階で使用性の問題を発見する 以下の手法を用いる

  • ヒューリスティック評価:認識済みの使用性原則に基づいてインターフェースを検証

  • レビュー:スクリーンショットなどの視覚資料を用いてインターフェースを評価 ユーザーインターフェースが視覚的な要素が多い場合は特に有効

使用性調査およびアンケート

ユーザーのシステム操作に関する意見やフィードバックを収集する 以下の方法を用いる

  • 調査:インタビュー、フォーカスグループなど

  • アンケート:質問票による調査

SUMIやWAMMIなどの標準的な調査方法を用いることで、過去データとの比較やベンチマ ークの実施が可能

練習問題

  • Question #30 (1 Point)

ISTQB® Test Analyst Syllabus
Advanced Level
Compatible with Syllabus version 3.1
Sample Exam – Questions
Sample Exam set A
Version 2.6

ISTQB® Test Analyst Syllabus
Advanced Level
Compatible with Syllabus version 3.1
Sample Exam – Answers
Sample Exam set A
Version 2.6

【出典元】

ISTQBテスト技術者資格制度
Advanced Level シラバス日本語版
テストアナリスト
Version 3.1.1.J03

いいなと思ったら応援しよう!