AUTFL-3.1.2 自動車固有のテスト環境の一般的な構成要素を想起する。(K1)
テスト環境の一般的な構成要素
自自動車固有のテスト環境は、大きく分けて「ハードウェア」「ソフトウェア」「通信設 備」「ツール」「実験室」の5つの要素から構成される。
● ハードウェア
ハードウェアは、テスト環境の基盤となる部分であり、テストアイテムを接続したり、シミュレーションソフトウェアを実行したりする機能を提供する。具体的には、コンピューター、テストベンチ、開発キットなどが挙げられる。
● ソフトウェア
ソフトウェアは、テスト環境の機能を提供する部分であり、テストアイテムの制御、シミュレーション、測定、観測などの機能を提供する。具体的には、オペレーティングシステム、シミュレーションソフトウェア、環境モデルなどが挙げられる。
● 通信設備
通信設備は、テスト環境内のハードウェアやソフトウェアを接続するための部分であり、テストアイテムとシミュレーションソフトウェア間の通信、テスト担当者とテスト環境間の通信などの機能を提供する。具体的には、ネットワークへのアクセス、データロガーなどが挙げられる。
● ツール
ツールは、テスト環境の測定や観測を支援する部分であり、テストアイテムの状態や動作を測定、観測するための機能を提供する。具体的には、オシロスコープ、計測器などが挙げられる。
● 実験室
実験室は、テスト環境を設置するための部分であり、テスト環境を外部からの電磁放射やノイズから隔離するための機能を提供する。
環境モデル
テスト環境の重要な構成要素は、環境モデルである。環境モデルは、燃焼機関、トランスミッション、車両センサー、電子制御ユニット、さらには運転手や道路状況など、実世界のある側面を表す。
テスト環境には、制御ポイント(PoC:point of control)と観測ポイント(PoO:point of observation)が存在する。制御ポイントは、テスト担当者がテストアイテムに入力を刺激 する場所である。観測ポイントは、テスト担当者がテストアイテムの出力を観測する場所で ある。
練習問題
Question #22 (1 Point)
【出典元】
ISTQBテスト技術者資格制度
Foundation Level Specialist シラバス
自動車ソフトウェアテスト担当者
日本語版 Version 2018.J03