感想文「リコリス・リコイル」

動機

流行りものをチェックしておこうという動機で視聴
私は基本的に前情報を入れずに見始めるので、
この作品について私は、私の嫌いなジャンル、女の子が殺し合いする話かと思っていた。

経過


第1話~4話

絵の塗りが面白い。
明るいシーンでの光と影の表現が明度の調整でなく色を重ねることで表現されているので
ビビッドな印象を増している。
話の暗さを絵の明るさでカバーしているのかもしれない。まだ序盤なのでそこまで暗くないけど。

だが特筆すべきは、ED曲がいい。いいというかツボだ。

ED曲について

サビのメロディー(※)もツボだし、
16ビートのダンスにのってそれを聴かしたあと、ロックのビートで繰り返すのすのもツボだ。
しかし、ED曲ですでにセントラルクエスチョンへの答えが用意されているような気もする(サビの部分ね)。
しかし、
どういう過程でどういう決断をするのか、というのが楽しみどころなのだろう。
※あとで調べてみると、メロディーのスケール(音階)はフツーにメジャーペンタトニックスケールで、
この感じはコード進行の妙によるものだということ。音楽は難しい。
出展 https://kudoshun.com/2022/07/26/lycoris-recoil-ed-code

記事はちょっと宣伝がしつこいけど
これはまさにAffective Analysis(日本語訳不明)の例なのだろう。

そしてこの部分を「作る前に計画する」のがUXデザイン
いろいろなことがわかってきた。

第5話~第13話

とても面白かった。
バランスがいいというか、重い話なのにそれを感じさせなかったり、
緊張と緩和の切り替えもよくって、飽きずに・かつ・疲れずに見ることができた。
絵の効果というか画面のデザイン・そして音楽もそれを計算しているのだろう。
感想としては、誰かを助けようとするとき、実はそいつが助けられているんだな、と思った。
Everybody needs somebody(引用:Puffy「誰かが」)、情けは人の為ならず。
動機づけや信念の物語なのだと、私は読んだ。

そして悪者が魅力的だと物語が締まるな。

総括

経過のところでは、シロウトのくせに偉そうに「絵の塗りが~」とか「スケールが」とか言っている。恥ずかしい野郎である。
ところで何が面白かったか振り返ると、
経過で書いているとおり、みなそれぞれがお互いの存在に救われているという、重層的な人間関係の描写であるように思う。
でも、なにより、それらを表現する際の「軽い演出」が気に入っている。
登場人物に関する重めの設定が明かされる場面も、非常に軽く明るい。
この演出によって、「命を何のために使うのか」という、登場人物の明るく前向きな信念が表現されているように思えて印象深い。

悪者について

「非常でサイコパス」な悪者で名前が「マジマ」は
「龍が如く」の「真島の兄さん」が思い浮かぶ。見た目はだいぶ違うけど
たまたま名前がかぶっているだけなのかな?

終わり

この作品はとても楽しかったのに加え、経過でも書いた通り、見飽きない演出のおかげで後半一気にみてしまった。
そうなると、この記事を書くにあたっては、経過のところの粒度が荒くなってしまう。
でも、楽しむことが優先だしな。まあいいか。

基本スタンス

#アニメの感想

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