「中盤戦」
不定期に更新するぐらいが、今はちょうどいい。伊東での活動も中盤に入ってきたのか、いろんな業者さんが立ち入り始めている。
基本的に、僕にできることはない。職人さんに任せる、頼ることが主だ。じゃあ僕にできることは何か。それはいい雰囲気作り?みたいなことなんだと思う。
特段難しいことはしない。しっかり目を見て、相手の話を聞いて、誠実に接する。ジョークも忘れない。こんな感じだ。一見適当に見えるけど、リスペクトの気持ちは忘れない。
仕事(と世間ではいうやつ)自体は、別にさして面白いとも思わない。業界の中身を知ったところで、正直、失望することの方が多い。ホテルがこんな地道な作業の積み重ねだと知ってしまったら、泊まるなんておこがましすぎて出来なくなる。汚くしたら申し訳なさ過ぎる。だったら行かない方がいい、ってなっちゃう。
じゃあ面白いことはあるのかって聞かれたらある。いろんな人が見れること。現場で会う、見かける人を見てると面白い。しっかり接する人もそうだし、作業仲間との会話の雰囲気なんかも、とても個性がある。嬉しいのは、今関わってくれている職人さんたちが、どのグループもいい感じの雰囲気が出てるところだ。
なんかギスギスしていて、上の人がやけに怒ってたり、なんとか堪えて頑張っている若い人がいるわけじゃない。それがなんか嬉しい。ここからもいい感じの雰囲気を、いかに管理人として出していけるか、建物と僕に漂わせることができるか。そこがキーなんだと、ここ数日思っている。
管理人改め、牧師、神主、そんなワードの方が近い存在になって行きたい。
エレベーターが止まる、水道がなんかやばい等々、しっかり困難に直面しつつも、少しずつ進んでいると感じていることは確かだ。
そろそろ革の道具が届く。皮革は持ってきた。
もう一個のストーリーも動き始めている。
つづく。