HASHEEBRA

川崎近辺で生きてます。日記、メモ、読書録、映画やラジオの感想など。

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最近の記事

わたしと尻手黒川線

小さい頃から今に至るまで、気づけばすぐ近くに尻手黒川道路がある。尻手黒川道路は多摩川沿いに細長い川崎市を縦断する幹線道路で、うちでは尻手黒川線と呼んでいた。トラックもバスも乗用車もたくさん通り、いつも混んでいる。 私はその中腹の住宅街で幼少期を過ごした。母の育児日記には、今日は「おっきい道」を渡ってお散歩に、などとある。今でもその辺りを通ると、黒煙をあげて走り抜ける大きな銀色のトラックを身長100センチから見上げた記憶が立ち上る。 何度かの引越しを経て、思春期手前で尻手黒

    • 『本格小説』妄想キャスティング会議

      『本格小説』水村美苗・著 名著です。嵐が丘を下敷きにした心ときめくロマンスもさることながら、激動の昭和を生きる登場人物たちがどいつもこいつも鮮やかに描かれすぎていて、長編ながら毎回イッキ読みしてしまいます。 そんな訳で、朝ドラか大河にしてもらって半年ずっとハラハラドキドキしたい。そのためのキャスティングをその時々で考えるのが、ライフワークになりつつあります。 戦後すぐの東京、裕福な家へ女中に入ったフミ子。宇多川家のお嬢さんよう子ちゃんと使用人の親戚の太郎ちゃんは、強い絆

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