Smart Phone に温度・湿度センサーが搭載されていないわけ
概要
Smart Phone には、GPS を初め、加速度、ジャイロ、気圧、Camera、照度、スピーカー、マイク等、さまざまなセンサーが搭載されている中、どういうわけか温度・湿度センサーが搭載されていません。その理由について最近気が付いたので、NOTE に記しておきます。
センサーの耐用年数
冒頭の通り、Smart Phone にも温度・湿度センサーが欲しいと思っている人は多いはずです。私もその一人ですが、特に高い部品でもない(というよりは、安価)のに、温度・湿度センサーが搭載されていません。高度を知る目的で iPhone 6 からは気圧センサーも搭載されています。温度・湿度センサーが搭載されていないのは、何だか不自然だと感じていましたが、どうもそれには次のような理由があったようです。
一般的に温・湿度計などの計測器は最初の精度をそのまま長年の間維持し続けることはできません。使用している間に少しずつセンサーが劣化していき、誤差がでてきます。温湿度計の寿命は、センサーの種類や使用環境にもよりますがおおむね2~5年程度はご使用頂けます。(消費生活センター調べ)- エンペックス気象計株式会社
https://empex.co.jp/th_qa_after1.htm
最近 iBeacon による気象計をいじっているのですが、湿度がまるで見当違いの値を示しているので、少し調べたところ上記のような理由と判明しました。さほど長くは使っていないはずですが、数年といったところです。私は他にも温度・湿度計は持っているのですが、これよりも古いセンサーでも正常な値を示しています。
結論
Smart Phone に温度・湿度センサーが搭載されていないのは、耐用年数が短く、劣化に対応できないというのが理由と考えるのが妥当なようです。簡単に交換できるような構造にするか、或いは iBeacon などを利用して外部機器にするのがいいのでしょう。
以上