博物館学芸員レポート課題【博物館展示論第一分冊】2021年度提略題
略題「展示における配慮・工夫」
課題「博物館の展示は,来館者や展示物に対して,さまざまな配慮や工夫を組み合わせながら作り上げられている。そこで,実際に博物館を見学して,現場で展開されている来館者や展示物への配慮・工夫を取り上げ,展示で重要と思う要素について考察せよ。」
範囲:指定文献 日本展示学会『展示論―博物館の展示をつくるー』1章~4章6 節
様式:横書き 2000字程度
序論(第一段落)までを無料で公開しております。
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博物館での展示において、“何を展示するか”といった題材や資料の選定はもちろん大切だが、その展示する資料を、“どんな風に展示するか”、“どんなことを体験者に感じてもらいたいか”という設定を企画段階でしっかりと行うことは、展示を成功させるためにとても重要だ。そのためには、展示のデザイン(企画)をする前に、まずは展示したい資料をリスト化する。そして、その資料を展示プランナーやデザイナーによって空間化・体験化をして形にしていく。それによって、個々の展示資料に別の視点を加えて、空間としての展示デザインに置き換え構成される。また、このように展示デザインを作り上げる要素として、空間の力、グラフィックの力、映像の力、音の力、光の力など、様々な伝達技法の特徴を活かして組み込んでいく。それらの伝達技法には様々な方法があるが、体験者はどのように受け取るかという体験者視点を念頭にして、企画デザインをしていかなければならない。
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