お気に入りの服依存症 ~エッセイの練習①~
人の目が気になる。
というより、視線が怖い。
大勢の人がいる場所では特に、その何十という目が一気に自分に向かっている気がして、顔を上げて歩くことすら緊張する。「人に見られる」ということを、必要以上に恐れている。
そして、私は真面目だ。別に自画自賛しているわけではない。
校則にしろ、諸々の〆切にしろ、大体のルールをきちんと守って生きてきたと思う(大学の講義はいつも起きられなくて遅刻したり自主休講したりしていたが)。
「ルールを破る」ことで目立つことに怯えていたのだ。
制服を着