vol.93 シャッター音📸
1週間ですらあっという間だ。
何をしていたんだろう。
コタツに入ってみかんを食べて、
常に誰かと何か喋って、
たまにテレビやYouTubeを一緒に見て、
気が向いたら妹とランニングしにいって、
友達に会いに行って、
美味しいご飯をみんなで囲んで食べて、
あったかいお風呂に妹たちと入って、
普段より少し早めに1人ではないお布団に入って眠りにつく。
大学生になるまでほぼ繰り返していた日常に戻っていた。
ご飯の準備もお風呂の用意も洗濯物も全てやってくれるそんな環境。
そして誰かが常に近くにいてくれて、心が満たされた。
その時には近すぎて気づくことが出来なかった温かさや人の温もりが幸せだった。
そう今たくさんの荷物を抱えながら電車に揺られて思うこと。
心地よすぎて眠ってしまいそうだ。
見送りをしてくれる妹と父、私を連れ去る電車、
のどかな駅の風景を残しておきたくて、
フィルムカメラのシャッターを切った。
かわいた音は少し虚しくてでもいつも応援してるぞってパワーをくれる。そんな気がした。
というかいつも実家からばいばいする電車に乗り込む前に感じること。
負けてられない、別にどこの誰にとかじゃなくて本当の自分に。
頑張ってる、一生懸命に生きてるその心はきっと離れていてもどこかで繋がってると信じて。