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vol.92 繋がり


血が繋がっている家族。

私は目に見えないものの繋がりとかそこから生まれるパワーが好きで大切にしたいって思う。

だからほんとに家族が好きだ。大好きだ。

きっと私も妹も何かを成し遂げるべくこの家に集まってきたと思うと尊すぎてたまらなく愛おしくなる。


そう思っていたとしても、血が繋がってる親でさえ私の心までは分からないんだなあということを痛感した。

苦い経験ってわけではないんだがとてももどかしかった。

久しぶりに帰省して4月からの就職先が決まってからは初めてちゃんと対面で会う日だったから、

色々と話していく中で母は就職に関する不安は誰にでもあるよねって励ましてくれていて、すごく嬉しかったし、

何年ぶりに抱きしめた母の細さに驚いたりもした。ああって言葉にできない何かが自然に涙となって溢れてきた。

でもすこーしだけなんか違うんだよねって思う自分がいて、心配の矢印が向かってる先がすこーしだけズレてる気がして、

ただその時自分が伝えたい感情やこの涙の意味がまだ分かってなくて、ただ泣き続けてた。


しばらくちっちゃい子みたいにしくしくめそめそして、家族の前では泣きたくないと思う私だけど沢山泣いちゃって、

涙が枯れてきた頃急に本音ちゃんが出てきたんよ。


わあ。私こんなことを心配してたのか。


言ってスッキリした今は心が軽いね。不思議だね。

親って大切で愛を沢山くれるような存在だからこんなこと言ったらなあと躊躇してしまうこと。

出せるとこまで私は来た!って思うと少し嬉しいです。



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お父さんとお母さんずっと家にいる?

みんな家を離れていっても仲良く暮らしてくれる?

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仲良くお父さんとお母さんがいてほしい。

そんなことが、私の望みらしい。


私もいつか素敵な家族作るんだ。

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