ほんとうにたいせつなこと
one eye land の世界フォトグラファーランキングで1位になりました
10年の年月をかけ、数千の作品を作り
650以上の作品を選出されての事です
一回だけ頑張れば良いコンクールと違い
作品の積み重ねで評価を受ける、このランキングは
私という写真家の生き方を評価していただいたようで本当に嬉しい
そしてSNSを通じて、たくさんのお祝いの言葉を戴きました
そんな中
深夜に私は高速を走っていました
泣きながら走っていました
何度も
何度も涙を拭いながら走っていました
妻が倒れ、救急車で運ばれました
その連絡を受けて病院に向かっていたのです。
出産後、実家に帰っていた妻
夕方にランキング1位の報告をして喜んでいた妻
少し体調が悪いから休むと言っていた妻
妻が倒れて救急車で運ばれた
そんな連絡を深夜に、妻の実家から受けて
私は、急いで高速に飛び乗ったのです
妻の実家は、私の家から2時間弱
車で向かう間、私の目からは涙がずっと流れています
心配でした
不安でした
容態も、理由もわからないまま
当然、妻にも連絡がつかず
私はひたすら車を走らせました
本当に大切な人がいなくなるかもしれない不安は
身が引き裂かれそうになる気持ちです
こうして、作品が撮れるのも
こうしてランキング1位になれたのも
こうして、写真家として活動できるのも
全て、妻のおかげです
私にとって妻は
性処理の道具でもなければ
家政婦でもない
子供の養育係でもなければ
仕事上の上司だけでもない
私にとって妻は
私の中で、私自身であり私よりもはるかに大切な人なのです。
この世で最も大切な人なのです。
世界中の人に評価されるよりも彼女の「好き」が大切で
彼女に「世界一の写真家」になると言って結婚してもらった最高の相手なのです
月刊カメラマンのインタビューの際に
同席した妻は
「どうしてHASEOみたいな、めんどくさい人と結婚したの?」
と聞かれて
「彼の写真が好きだから。彼の写真を生涯見続けたいから」
そういってくれた妻
その言葉に頑張ろうと決めて、写真に打ち込めました。
私が欲しかったのは
世界一のメダルより
世界一の妻がくれる、世界一の「イイネ」なのです。
私が、どんなに周りから叩かれて、バカにされ、酷い事を言われても、私を信じて、私の写真を応援してくれた妻
私、HASEOという写真家は、妻がいて成立するもので妻がいなければいまだに、ただの何者でもなかったでしょう
そして、電話があり
大事には至らず、疲れと疲労との連絡を貰えました
全身の力が抜け、汗が滝のように流れました
安心して涙が止まりませんでした
こんかいのことは
私は、自分にとって妻の大切さ
本当に自分にとって「いちばんたいせつなもの」は何なのか?
それを再確認することが出来ました
人にとって、それぞれの人の価値は違うでしょう
人にとって、それぞれ愛する人も違うでしょう
こんなこともありました
私の妻とろくに話もしたことも会った事もないくせに、私だけでなく妻の悪口まで言いふらすカメラマンがいました。酷い話です。
彼にとって私の妻は、その程度の相手なのかもしれません
しかし、私にとって誰よりも大切な人です
彼が、どんなにS社の広告をやろうが月刊誌の表紙を撮っていようが、周りに沢山の信者がいようが私から見たら、彼はクズです。
そんな彼にも、きっとたいせつなものがありそれを冒涜されるのは嫌でしょう
人には「いちばんたいせつ」なものがあるのです。
そして、それは人によって違うでしょう。
今回、one eye landで1位になるまでの間
15年以上、そして今も私の為に頑張ってくれるデザイナーの加藤君
いつも支えてくれる吉川やPaulo、関、あんずさん
高柳君、ROCOちゃん、アリスちゃん、JOCAさん、今村君ノリタケさん、神谷さん、先輩、愛子ちゃん、小森君や関西チーム、お手伝いしてくれているスタッフの皆
モデル、スタイリスト、デザイナー、様々な方々に支えられてここまで来ることができました
そして何より、妻がいるから前を見て進む事ができました
一人では何も創れない創作写真の世界で、合成やCGが全盛の中ここまでやれたのは皆さんのお陰です
これからも、更に精進し
たいせつな人達と、そして一番大切な妻が喜ぶ作品を創り続けたい
皆さんへ心から感謝を込めて
そして、妻に心から感謝致します
いてくれてありがとう。
HASEO
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